[第10回電磁波研講演会 9月29日(土)於:月島区民館]

荻野晃也博士を迎え、56名が参加

◇携帯電話とパソコン中心に講演
 9月27日(土)午後6時半より東京・中央区月島区民館で「第10回電磁波研講演会」が開かれました。
 テ−マは「携帯電話やパソコンの電磁波って安全なの?」で、京都大学の荻野晃也さんをお迎えして講演していただきました。
 当日の日程は、はじめに荻野さんから1時間半にわたり講演していただき、次に当研究会から約15分ほど最新の取り組み状況の報告をし、その後荻野講演について質疑応答する、というように進められました。

◇IARCの電磁波発がん評価も出て、電磁波環境も変化するか
 荻野さんの話は、米国の携帯電話集団訴訟の動きやIARC(国際がん研究機関)による電磁波「発がん評価(2B)」といった最新の状況から、電磁波問題がどのような経緯から発展しどのような影響をもちうる問題か、など多岐にわたるものでした。講演要旨は次号に掲載を予定しています。

◇中継基地局反対の住民も報告
 引き続いて行なわれた電磁波研の報告は次ペ−ジに紹介します。またその際、横浜市磯子区氷取沢の取り組みと東京都墨田区両国地区の取り組みは参加した住民から直接報告がありました。氷取沢はドコモの大中継塔建設を巡っての取り組みですが、はじめは少数で取り組みがされましたが今では周辺にいくつも「のぼり旗」が掲げられる位取り組みも広がり、状況は住民に有利に展開されています。両国のNTTグル−プの200メ−トル電波塔の取り組みは新聞でも取り上げられ、関心も高まっているがまだまだ克服しなければならない課題も多く厳しい取り組みが続いています。
◇電磁波過敏症の方からも報告
 講演に対する質疑応答は活発になされ最後に電磁波過敏症の方二人が体験談を話された。過敏症の人は電車に乗ってて電磁波が車内の携帯電話を探して飛び回っているのが分かりかつ当たると痛いということです。有意義な講演会でした。


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