海外情報

No Place To Hide
2001年11月号より
(翻訳:野村修身)

<携帯鉄塔周辺の健康被害>

Roger Santini 博士は、電波塔から様々な距離に住んでいるフランス在住者530人からのアンケートを解析した。この中の104人は電波塔より10メートル以内に住んでいる。それ以外の中で、109人は300メートル以上離れて住んでいて、その他の人々はその間に住んでいる。一般的に、電波塔の影響下で住んでおり、疲労、短気、頭痛、吐き気、食欲不振、睡眠障害、意欲低下、不快感、集中不足、記憶喪失、皮膚疾患、視覚障害、聴覚障害、めまい、運動困難、循環器系障害、を訴えていると思われる。それぞれの症状において、「無し]「ときどき」「しばしば」「ほとんど」とランク付けして回答している。

違いにはびっくりした。10メートル以内に住んでいる人たちの72%は「ほとんど」であるのに、300メートル以上離れている人々は27.2%である。

記憶喪失を訴えている人は、10メートル以内に住んでいる人の25.4%が「ほとんど」なのに比べて、300メートル以上に住んでいる人は5.8%である。

睡眠障害は、10メートル以内では57.1%が「ほとんど」であるのに、300メートル以上に住んでいる人は21.1%である。

さらに、もっと広範囲の影響は疲労であり、電波塔から300メートル以上の全ての地域で、確実に増えていた。それに続く200メートル以上では、頭痛、睡眠障害、不快感、皮膚疾患であり、100メートル以上では、短気、意欲低下、集中不足、めまい、循環器系障害、であり、50メートル以上では聴覚障害であり、最後は、、吐き気、食欲不振、視覚障害、運動困難、循環器系障害、である。(電波塔より10メートル以内では、顕著であった。)

この研究は、フランスの雑誌「La Presse Medicale」の中の「Letter to Editor」として発刊する予定である。


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