海外情報

2003年10月3日ロイタ-発
(翻訳:TOKAI)

アメリカ・シカゴ郊外の学校に採用した無線LANをやめるように親たちが訴訟を起こす

□5千人対象の無線LANシステム
 シカゴ郊外の小学校校区(いくつかの小学校の地区連合)で1995年からに各小学校を無線LANで結ぶコンピュ−タネットワ−クが開始された。現在、このシステムにより校区内の5千人の生徒が机上のラップトップ型(膝のせ型)コンピュ−タでインタ−ネットにアクセスしている。システムは推定3千万人がアクセスするという世界的ネットワ−クのWi−FIネットワ−クを使っている。

□親たちは子どもたちの健康影響を心配
 このシステムが子どもたちの健康に影響するのでは、と心配した親たちが9月26日イリノイ州クック郡巡回裁判所にシステムを中止するよう訴えた。学校側は「システムは連邦政府の電磁波基準をクリアしているし、コ−ドレステレフォンの30分の1の出力だ。方針を変更しないし、無線LANは時代の趨勢だ。」としている。これに対し告訴した親たちは「無線LANの健康影響調査を校区側はしていないし、とりわけ成長期の子どもへの影響はわかっていない。」と反論している。裁判所は現在門前払いをしていない。弁護人は集団訴訟も検討している。


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