<海外情報>

デトロイト・ニュ−ス
2006年3月9日
(翻訳:TOKAI)

デトロイト郊外で送電線計画に批判の声

電磁波の健康不安と景観破壊をもたらす新送電線網に郡区から疑問出る


□12万ボルト送電線計画
 米国ミシガン州デトロイト市郊外のハ−トランド、オセオラ、ジェノアの3郡区を貫く21マイル(約34q)の新送電線網計画(12万V)が国際送電線会社(ITC)から発表された。理由は「より安定した電気の供給の確保のため」である。
 ITCは建設に向けて調査を終え、ミシガン州関係部局やリビングスト−ン郡道路委員会と合同で、道路沿いに送電線用鉄塔を建設するために必要な許可の申請に関する作業を行なっている。

□住民たちの反対理由
 この計画に対し、住民たちの中から「送電線ができたら資産価値は下がり、電磁波により健康被害が心配だ」と反対の声が上がった。住民の一人チャッド・ネルソンは世界保健機関(WHO)の資料を引用し「送電線から出る電磁波はがんや白血病等の健康被害の原因となる。また、地価が下がるし自然景観を害する。ある試算では地価は20%下がるとしている」と語った。
 ITC側は「国の基準値を遵守しているし、電磁波の健康被害は証明されていないし、迂回計画や地下化はコストがかかりすぎる」と住民側要求を拒否している。


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