<海外情報>

ザ・ヒンドゥ
2006年1月13日
(翻訳:TOKAI)

インドの高等裁判所が携帯タワー移転訴訟を受理

□住宅地でのタワ−を移転しろとの訴え
 インドのM.K.サブという名の医師他2名の原告は、バ−ティ・テレベンチャ−社(株)の携帯電話タワ−が住宅地にあるのは不当なので移設せよと訴えたのに対し、インド高等裁判所はこの訴えを受理した。訴訟理由として原告は、(1)タワ−からの電磁波は健康に有害、(2)携帯会社は健康問題に関する情報を住民に知らせようとしない、(3)携帯タワ−建設についてなんの規制(ガイドラン)もないには不当、としている。
 原告たちは、さらに、(1)インド国内あるいは海外で出されている研究結果は電磁波は人体に悪影響を及ぼすとしている。(2)とくに携帯基地局の電磁波はがんや流産やDNA変質などの重大な病気をもたらす恐れがある。(3)携帯電話の普及は危険性の拡大としてあると懸念する論議がなされている、としている。
 また、原告訴状では、他の有害物質と違って電磁波は「見えない、音がしない、匂いがない」ので、被告(携帯電話会社)は、基地局周辺住民に、どこに基地局が建ち電磁波にはどんな害があるかを知らせる義務がある、としている。さらに基地局建設になんのガイドラインもないのも問題だ、としている。


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