神奈川県鎌倉市でドコモ携帯電話基地局に住民が反対

□幼稚園の近くに基地局
 神奈川県鎌倉市にドコモが基地局を建設するのに対し、住民たちが反対運動に取組んでいます。
 2009年4月、幼稚園付近の山に、NTTドコモが基地局を建設しようとしました。ドコモは地域住民にも幼稚園にも何の説明もなく、工事に着工したのです。支柱が出来上がった段階で住民が作業員に尋ねたら、基地局建設だとわかったのです。

□あわてて反対運動始める
 びっくりして、住民たちは反対運動に取組みました。住民たちが反対する理由は、(1)住民たちに説明もなく工事を着工したこと、(2)基地局から出る電磁波(マイクロ波)による健康被害に不安があること(特に幼い子供への影響が不安)、(3)基地局設置選定に配慮が欠けていること(幼稚園から100メートル以内、高齢者施設から150メートル以内)です。工事はいったん中断し、住民たちは何回かの勉強会を行い、市長あての要望書提出、総務省や県当局やドコモへの要望書も提出しました。
 2009年7月25日には、電磁波問題市民研究会から講師を呼んで学習会を開き、25名が参加しました。

□説明会は紛糾し工事は延期
 同年8月2日に、ドコモによる第1回住民説明会が開かれました。ドコモの住民無視のやり方に住民たちは怒り、説明会は紛糾し、同年8月6日からの工事再開は延期になりました。
 第2回説明会は同年9月上旬に予定されていましたが、ドコモの都合で延期になりました。住民たちは、今後も取り組みを継続していくことを決めています。


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