山口県の上関原子力発電所のために50万ボルト送電線を計画

□瀬戸内海国立公園内に原子力発電所を計画
 中国電力が進めている上関(かみのせき)原子力発電所の計画では、発電した電気を送る50万ボルト送電線設置ル−トについて、中国電力が2009年年4月頃から水面下で調査を始めました。この送電線ル−トは、上関町長島から平生町(ひらおちょう)、田布施町(たぶせちょう)、光市、岩国市を経て周南市東山口の既設50万ボルト送電線につなげるというものです。送電線の総全長は32〜36キロメートルもあり、鉄塔の総数は約80本になる大規模なものです。

□鉄塔の高さは80メ−トルにも
 50万ボルトは国内で最高電圧の送電線であり、将来は、100万ボルトまで上げることができます。送電線鉄塔の高さは80メ−トルに達し、電磁波被害のみならず、環境破壊や心理的圧迫感をもたらします。中国電力は、事前に送電線線調査を行なうと伝えていると言ってますが、詳細は公表しておらず、住民たちには全く説明していません。水面下で進められていた調査情報を、元県議会議員が入手したことで明るみに出たのです。

□反対講演会に300人が参加
 上関原子力発電所から最も近い人口密集地である光市の市民たちは、原発への関心が高く、2009年6月28日に、京都大学の小出裕章氏を呼んで開かれた講演会には、市民300人が集まりました。
 2009年6月26日には、広島市にある中国電力本社で開かれた株主総会に向けて、約百人が集まり、「脱原発」の声をあげました。


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