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(抄訳 TOKAI)
マイクロウェ-ブ・ニュ-ス2001年1/2月号より

カリフォルニア州で5ミリガウス以上の教室は1700もある(公立学校)

☆州内の89の公立学校を調査
 オ−クランドの「カリフォルニアEMFプログラム」が資金提供した調査で、EMF(低周波電磁波)が平均5ミリガウス以上の教室はカリフォルニア州内で約1700あった。
 この調査はカリフォルニア州キャンベルの「エナテック・コンサルタント」が3年(1996年〜1999年)かけて89の州内の公立学校で行った詳細なEMF発生源アセスメント調査で判った。それによると、全体の20%は平均磁場が1ミリガウスを超えそして、全体の1.1%は平均で5ミリガウスを超えた。
 この場合の「学校」には廊下や校庭つまり全敷地が含まれる。教室だけに限定すると、5ミリガウス以上は0.63%である。これを換算すると約1700教室になる。

☆配線からが主発生源
 高い磁場の主たる発生源は既設の校内の配線網である。
 「エナテック・コンサルタント」によると、州内の約1万1千教室は配線網から約2ミリガウス以上の磁場を受ける。そしてわずか140教室が送電線から2ミリガウス以上の磁場を受ける。

☆2mG以下にするにはコストがかかる
 州内のすべての学校で2ミリガウス以下に減らすには、7千9百万ドル(約87億円)かかる。これは1校当たり1万ドル(110万円)かかることになる。
 コストの大部分は電気技術者の労賃である。発生源を減らすためのマテリアルコストはコストは小さい。だから報告書は「高い技術者は低コストで仕事をこなす」としている。なぜならば配線網からの電磁波の減少で十分対策がとれるからだ。

事務局注:米国とくに環境意識の高いカリフォルニアだからこの程度のコストだが日本では一体いくらかかるのか?)


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