<新築家屋のすぐ上に6万ボルトの送電線>

 娘夫婦のため3階建ての家を新築した。建築中、電力会社の人がずっと監視していた。不審に思い「なんで見ているのですか?」とたずねると「あなたの家の屋根があと20センチ上だと危険ラインに達するので心配で監視している」という。新築現場のすぐ上に6万ボルトの送電線と2万ボルトの送電線が走っている。それまで送電線のことなど気にしていなかったがそれから気になりだした。電力会社に測ってもらったら3階の屋根の真下で7.8ミリガウスだった。「この程度なら問題ありません。あと20センチ最上階の屋根が張り出すと建築上まずいので監視していたので、別に身体に影響があるという訳ではありません」と電力会社の人はいうが、果たしてどうなのか。娘はいま妊娠中で近々出産する。電磁波は安全なのでしょうか。

 <電磁波問題市民研究会からのコメント>
 これから家を物色中というのであれば、「なるべくなら送電線の近くの家は購入を避けたほうがいいと思います」とも答えられるが、こういう相談には心が痛みます。いろいろ資料の紹介をするのが精一杯です。電磁波の「慎重なる回避」政策の導入が日本ほど求められる国はないのですが。(電磁波研会報第1号'99.11.23より)

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