各地の取り組み

大阪市阿倍野区で楽天基地局計画中止に

 大阪市阿倍野区の住民Aさんのマンションに楽天が基地局を計画しました。12月3日に臨時総会が開かれ、4分の3の賛成があれば基地局は建ってしまいます。臨時総会や総会は通常住民の参加は少なく、ほとんどが「理事長一任」です。理事長は基地局建設賛成派なので、Aさんたちも不安で、いろいろ調べチラシもまきました。当会にも何度も問い合わせがありました。そうした不安の中で臨時総会を迎えましたが、Aさんたちの努力が実を結び、基地局建設反対の線で臨時総会は終了しました。「ありがとうございます」のメールがきましたが、あくまでAさんたちの努力の賜物です。【大久保貞利】

伊勢原市で住民たちが24回も学習会開く

 群馬県伊勢原市のBさんは電磁波過敏症です。近くに楽天基地局が建つ計画があり、反対するため独自に24回の電磁波学習会を開きました。残念ながら基地局は建ってしまいましたが、学習会を通じて電磁波過敏症の方々と交流することができました。なかには「電磁波を逃れて移住した人」もいます。先日Bさんからこれまで開いてきた24回の学習会の資料が届けられました。その量と中身の充実ぶりに驚かされました。近々、Bさんに会いに伊勢崎市へ行くつもりです。地方には素晴らしい人が多くいますが、その人たちに刺激をもらいます。【大久保】

板橋区の住民たちが管理会社に調停申し立て

 東京都板橋区でKDDIが2021年9月に5階建マンションの4階ベランダに基地局を建てました。基地局近くに住むCさんは住民たちと反対に立ち上がり学習会も3回にわたり開きました。しかしKDDI側は誠意を見せません。それどころか、稼働する時は事前に知らせるという約束を破り勝手に稼働も始めました。KDDI側ではらちがあかないので、住民側はマンションの管理組合と会いたいと申し入れましたが、管理会社は管理組合の理事長名を公表しません。法務局で登記簿を調べましたが、理事長名はわかりませんでした。しかたがないので、住民たちは管理会社を相手に調停を申し入れました。第1回の調停は1月25日に開かれます。Cさんは総務省の記者クラブに32社分の資料を投げこみました。【大久保】

リフォームしたいので、電磁波数値知りたい

 東京都杉並区の住民Dさんはこんど家の全面リフォームを計画中です。それにあたって、ヒートポンプを使った床下暖房設備やインターフォン、電動シャッター、セコムのセキュリティ設備がどのくらい電磁波が出るか知りたい、と問い合わせてきました。当会では有料測定を実施していますが、それはすでに設置した設備や器具の測定です。まだ工事もしていない設備や器具については測りようがありません。低周波ならば比較的安価で購入できる測定器を買って測ったらと助言しました。読者のなかで参考になる経験があれば事務局までお寄せください。【大久保】

東電スマートメーターでふざけた「前倒し計画」

 横浜市のEさんはスマートメーターへの交換に応じずアナログメーターのままがんばっています。そうしたら東電からスマートメーターへの交換の連絡がきました。Eさんの家のアナログメーターは2025年12月が期限です。なんでまだ期限があるのに交換なのか聞いたら、「前倒し計画」のためですというのです。ふざけています。すでに期限が来ている家には「期限ですから」と押しかけ。まだ期限がある家には「前倒し計画」ですと居直る。本当に性悪な企業です。【大久保】

過敏症発症者らのオンラインコミュニティで学習会

 化学物質/電磁波過敏症の発症者や関係者がネット上で情報交換などを行っているコミュニティ「Nature DAO(ネイチャー・ダオ)」(代表は発症者の家族Melo.(メロ)さん)主催の電磁波学習会が1月13日開かれ、9人が参加。当会の網代が電磁波問題の基本を簡単に述べた後、事前に出されていた「なぜ『電磁波は安全である』といったプロパガンダが発生するのか」などの質問に答えました。【網代太郎】

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