携帯基地局条例ができた二宮町で講演会
神奈川県二宮町(にのみやまち)は、小田原駅から東海道線で3つ東京寄りの「二宮駅」が町の中心です。人口約2万7千人で落花生とオリーブとみかんが特産の湘南の町です。前号(会報150号)第1面で「二宮町で携帯基地局条例制定」で紹介された町です。
10月24日、町の生涯学習センター「ラディアン」で「電磁波問題を考える学習会」が開かれました。参加者は16名です=写真。学習会は町主催の「生涯学習ボランティア講座」として開催されました。町で電磁波をテーマとする講演会は初めてだそうです。参加者の皆さんに熱心に聴講していただきました。質問も活発で途切れることなく出されました。
ある人からこんな質問が出ました。「今日の話で電磁波やスマホの問題はわかりました。でも私は携帯電話抜きの生活はもう考えられません。それほど携帯電話は生活にとって必要なものです」。私は次のようにお答えしました。「車は“走る凶器”です。でも、もはや車なしの生活は考えられないでしょう。そこで“走る凶器”と便利な生活を両立させるために、私たちは車道と歩道を分けたり、信号をつけたり、制限速度道路を指定して、交通ルールをつくって便利さと安全の両立を模索しているのです。しかし、電磁波や携帯電話にはそうしたルールがありません。無法状態です。『学校の近くには基地局を建てない』『子どもの携帯使用は制限する』『妊産婦は携帯使用を控える』等々の安全ルールを健康の保全を図るために設けるべきです」。【大久保貞利】
伊勢崎市で講演会 市長があいさつする
群馬県伊勢崎市の「絣の郷(かすりのさと)」で、「電磁波の何が問題か~健康への影響は?」と題する講演会が開かれました。参加者は52名です=写真。伊勢崎市は県内で高崎市、前橋市、太田市に次ぐ第4番目の都市です。人口は約21万人。
主催は「ぐんまピピネットワーク」。会報141号(2023年3月発行)第1面で「細く長く広く過敏症問題を訴えていきたい」と紹介した葉山奈美さん(仮名・会員)が中心となっている市民団体です。「ピピ」の命名の由来は、はじめ「カナリアネットワーク」とつけたかったが、同名の団体から「紛らわしくなるから」と断られて、鳴き声の「ピピ」と名付けたそうです。私が取材した2023年2月当時は伊勢崎市内で25回も学習会を続けていましたが、いまはなんと40回以上も学習会を続けていました。頭が下がります。
講演会は土曜日にも拘わらず、伊勢崎市長の臂泰雄(ひじ・やすお)市長が開会あいさつをしました=写真。私(事務局長)はこれまでに全国で300回以上講演していますが、自治体首長があいさつに来たのは初めてです。しかも休みの土曜日で、総選挙投票日の前日にです。
講演会は盛況で、質疑応答は1時間以上続きました。普段なら質問しないような控えめな方も質問してくださり、よかったです。主催者の方々の努力に敬意を表します。【大久保】
スマートメーターを巡る電力会社との応酬
岐阜県在住のBさんは中部電力からスマートメーターへの交換をしつこく迫られています。
電「2024年中にすべてのメーターをスマメにしろというのが政府の方針です」 B「『スマメを強制する法律はありません』。このことは経産省資源エネルギー庁(政府)も認めています」 電「法律で10年に1回交換することが決められています」 B「それは計量法という法律ですが、その法律には『スマメに交換しろ』という文言はまったくありません。私はアナログメーターへの交換を求めています」 電「現在アナメは製造していませんし、在庫もありません」 B「アナメはあなた方がメーターメーカーに発注しないからないのです。発注しないでスマメを押し付けるのは『強制』でしかありません」 電「あなたみたいな人は初めてです」 B「うそをつくのは止めなさい。電磁波問題市民研究会では私のように拒否している人は何人もいると聞いています」 電「拒否している人がいるならば、その人を教えてください」 B「そんなことを私が調べる理由はありません。電力会社で調べればいい話です」【大久保】



