2025年11月4日
中部電力パワーグリッド株式会社
代表取締役社長執行役員 清水隆一様
要求書
電磁波問題市民研究会
事務局長 大久保 貞利
平素より電力事業にご尽力いただき、ありがとうございます。
私たちは、全国の会員で構成する環境NGOです。
これまで、スマートメーターに関して、経済産業省や、各一般送配電電業者へ交渉、要求等の活動にも取り組んできております。
貴社の送配電エリアである愛知、岐阜、長野、静岡各県の需要家計6名ほどから、スマートメーターを拒否したところ、いわゆる「積み上げ方式」による電気料金計算の受け入れを求められたというご相談が、当会へ寄せられています。
積み上げ方式とは、以下のようなものであると、うかがっております。
① 照明器具や家電など家庭内で電力を消費するすべてのもの(以下「家庭内の全家電等」と言います。)について、それぞれ、電化製品・機種名、容量(W)、台数、使用時間、使用量を貴社担当者が確認のうえ「電化製品調査表」を作成
② 家庭内の全家電等について、それぞれの使用時間を、需要家が指定された書面へ“毎日”記録
③ 上記①②に基づいて、貴社が電気使用量を算出
この方式は、需要家にほとんど実施不能なほどの過大な負担を与えるものであり、需要家へスマートメーターを強要するための極めて悪質な嫌がらせであると、私たちは考えております。
全国に10ある一般送配電事業者のうち、積み上げ方式を求めているのは、私たちが知る限り、貴社だけです。
ある需要家からは、積み上げ方式を求める貴社の担当者による訪問を受けて多大なストレスを感じるため、訪問せず書面等でやりとりするよう求めたにもかかわらず、担当者が訪問したり、家庭内の全家電等について調査したいと申し入れられたりした、と聞いております。貴社によるこのような行為は、重大な人権侵害です。
スマートメーターからの電磁波で、実際に体調を崩すという訴えが、国内外で多数あります。
スマートメーターは通信部を外しても、毎月、検針員が端末とメーターとの間で通信して、30分ごとの電力使用量データを1カ月分まとめて取得するものと承知しています。電磁波への懸念が完全に払拭されるわけではありません。また、30分ごとの電力使用量データというプライバシー情報を渡したくないという方々も、多くいらっしゃいます。
つきましては、以下の通り要求いたします。
(1)積み上げ方式を需要家へ強制することを、ただちにやめてください。
(2)スマートメーターを拒否する需要家へは、アナログメーター(誘導型電力量計)で計量してください。
(3)上記について、貴社の担当者と、私たちが、お目にかかって話し合う場を設けてください(ご指定の場所へ参上いたします)。
多くの需要家が、積み上げ方式の強要に苦しめられている現状の緊急性に鑑み、お忙しいところ恐縮ですが、上記について、本状送達の日から2週間以内に、書面または電子メールにてご回答くださいますよう、お願いいたします。
以上
本件についての連絡先:(略)
中部電力パワーグリッドからの回答
電磁波問題市民研究会 網代さま
平素より大変お世話になっております。
中部電力パワーグリッド株式会社 パワーグリッド営業部 地域サービスグル-プSでございます。
このたびは要求書をご送付いただき、誠にありがとうございました。
頂戴したご要望につきまして、以下のとおり回答をお送り申し上げます。
【ご回答】
(1)積み上げ方式を需要家へ強制することを、ただちにやめてください。
弊社では、計量法第16条の規定に基づき、有効期限内の計量器を使用して計量を行う必要があります。
そのため、計量器の有効期限に合わせて、適切な時期に計量器の取替を実施しております。
なお、計量器の取替にご同意をいただけない場合には、必要に応じて「託送供給等約款」別表第8に準じた協定をご提案しており、「積み上げ方式」については、この別表第8(2)ロに定められている方法に該当いたします。
また、ご指摘いただいた「積み上げ方式」についてですが、弊社からお客さまに対してこの方式を強制するような事実はございません。
(2)スマートメーターを拒否する需要家へは、アナログメーター(誘導型電力量計)で計量してください。
原則全ての需要場所にスマートメーターを導入することとなっており、旧型計量器は、既に主要な計量器メーカーにおいて新規生産が行われていません。
また、生産が終了した計量器を使用し続けることにより、適切な時期に計量器の交換を行うことができず、計量法の規定違反(検定有効期限を超過した計量器の使用)に繋がることが懸念されるため、旧型計量器への取替は行わない方針でございます。
(3)上記について、貴社の担当者と、私たちが、お目にかかって話し合う場を設けてください(ご指定の場所へ参上いたします)。
ご要望の件につきましては、関係部署とも十分に検討いたしましたが、現状の方針上、ご期待に沿う対応が難しい状況でございます。
ご不便をおかけし誠に恐縮ではございますが、文書にて現状の方針をご確認いただくことで、より具体的にご理解いただけるかと存じます。
弊社としましても、お客さまのご懸念やご質問には、文書等を通じて丁寧にご説明申し上げ、十分にご理解いただけるよう努めてまいります。
何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
引き続き、何卒よろしくお願い申し上げます。
〒461-8680
愛知県名古屋市東区東新町1番地
中部電力パワーグリッド株式会社
パワーグリッド営業部 地域サービスG
S
