「700MHz」という大きなロゴマークが目を引く「700MHz利用推進協会」のチラシが自宅に入っていたがこれは何かというお問い合わせを時々いただきます。これは、地上波テレビのデジタル化よって空いた700MHz帯の電波を携帯電話に転用することから、700MHzにも対応しているテレビ用ブースターに携帯電波が影響してテレビの受信障害が起こるおそれがあることを周知するものだと知ってはいました。ところが、当会会員の山口みほさんが同協会に電話したら「このチラシが入ったら、500m以内に基地局ができる」と言われたと、山口さんが教えてくださいました。そのような具体的な距離が決まっていたとは知りませんでした。先日、私の自宅にもこのチラシが投函されたため、チラシに記載の番号に私も電話しました。電話の相手に「チラシが入ったのだが、700MHz帯の電波を出す携帯電話基地局がうちの近所にできるということですか」と質問したところ、その通りだと認めました。「500m以内ですか?」と質問したら、「それは分かりません。住所をお伝えいただければ、テレビに影響が出る可能性が大きいか小さいかをお調べすることはできます」と言われました。住所を告げたところ、「影響が出る可能性は小さいです」とのことでした。
500m以内なのかどうか、私の問い合わせには答えてもらえませんでした。いずれにせよ、近所に基地局が設置されることがわかるだけで、今の日本の現状ではそれがどこで、どの程度の出力なのかなどを知ることは難しく、嫌な気持ちだけが残ります。【網代太郎】