電磁波&関連ニュース

■上空のローカル5Gを解禁へ

 大手通信事業者が全国展開している携帯電話網とは別に、企業や自治体などが地域限定で専用のネットワークを設ける「ローカル5G」について、現状では上空の通信網整備は認められていないが、総務省は7月上旬にも緩和に向けて有識者による検討会を再開、5G通信の上空利用を可能にするよう、電波法令の見直し作業を進める。ドローンを使ったダムなどのインフラの保守作業、上空から高精細映像で広い農地の作物の生育状況などを把握して農家の作業効率を高める、などの利用を想定。(6/27 日本経済新聞

■ゲーム機やスマホは幼児の睡眠や脳の発達に悪影響

 心療内科医で増田クリニック(鹿児島市)の増田彰則院長らが、ゲーム機やスマートフォンなどのメディア機器が幼児に与える影響を調べ、「睡眠や脳の発達に悪影響を及ぼす可能性がある」とする研究結果をまとめた。日本小児心身医学会誌に5月掲載された。アンケートは2019~20年、1~6歳児の保護者7619人を対象に無記名の記入式で実施。メディア機器の使用率は1~3歳が53.0%、4~6歳が76.0%。使うのをやめさせようとするとイライラしたり、かんしゃくを起こしたりするといった問題行動が目立つ子どもは4~6歳が14.5%、1~3歳が20.1%。使用する幼児は、寝つきが悪く、朝起きるときに機嫌が悪い傾向が見られた。特に1~3歳では、夜泣きと夜中に起きる頻度や昼寝をする頻度が少なく、睡眠への影響がうかがえた。使用時間が60分以上の子どもは、59分以下に比べて問題行動が目立った。使用時間が長くなるほど、朝食を毎日食べない、午後9時以降に寝るといった傾向もあり、親が目の前でメディア機器に触れている割合も高かった。予防策として、(1)早い段階からメディア機器を与えない(2)ベッドの中で使用させない(3)就寝時間・使用ルールを決めて、家族全員で守る(4)親が熱中する姿を子どもに見せない-などを提言している。増田院長によると、多数の幼児を対象とした調査は国内で初めて。(7/18 南日本新聞のウェブサイト

■家庭用EMS美顔器でめまい、吐き気

 消費者安全調査委員会は、ヘッドホンタイプの家庭用EMS美顔器を首の両側の部分に挟み込むように装着し、稼働してから10秒後ぐらいに、突然めまいのような状態に陥り、その場に座り込むように倒れ、吐き気を催したという申出を受け、情報収集を行った結果、首付近に当てて使用する場合、同様な事故の再発が懸念されることが分かった。EMSはElectrical Muscle Stimulationの略で「電気的筋肉刺激」という意味であり、微電流により部位の筋肉を直接刺激し、運動効果を得る方式。首の副交感神経などが電気的に刺激されることによって様々な自律神経の誤作動が生じる可能性がある。首の付近に美顔器を押し当てたり、装着することは避けてください。(4/11 同委員会「家庭用EMS美顔器に係る事故に関する情報提供」

■リニア残土利用?の津久井農場計画が中止

 神奈川県相模原市の山中で計画されていた「(仮称)津久井農場計画」について、7月11日に事業者から事業を廃止した旨の届出があった。(相模原市のウェブサイト
 山の急斜面に65mもの高さに盛り土(土石流事故を起こした熱海の盛り土の約8倍の量)をして牧場を造成するという不自然な計画で、リニア中央新幹線の工事から出る残土の廃棄のカムフラージュだと疑われていた。(会報第132号

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