基地局と周辺住民についての研究の 7割が「影響あり」 スペインの研究者によるレビュー論文

 携帯電話基地局が周辺住民へ及ぼす影響について、これまで発表されている各国の論文をまとめた、スペインの研究者Alfonso Balmori(バルモリ)によるレビュー論文が、学術誌「Environmental Research」オンライン版で7月14日に公開されました。それによると、38の論文のうち28(73.6%)が「影響あり」でした。著者は「予防原...

5G基地局稼働後に様々な症状 避難後に改善・消失 スウェーデンの論文

 5G基地局を設置されたアパートに住む夫婦に「マイクロ波症候群」または電磁波過敏症で見られる典型的な数多くの症状が出たというケーススタディ論文が、学術誌『Medicinsk Access』(2022年2月発行)に掲載されました。夫婦が電磁波が低い別のアパートへ転居後すると、症状が改善または消失しました。論文の著者は携帯電話使用と脳腫瘍の関係の疫学調査をリード...

「近くに4G基地局ができてから、牛の死亡が相次ぎ、乳量も落ちている」 フランス裁判所、基地局の2カ月操業停止と専門家による調査を命令

 ニュースサイト「The Connexion」から「French court orders 4G antenna switch-off over cow health concerns」という記事をご紹介します。は訳注。【訳・網代太郎】 フランスの裁判所、牛の健康への懸念から4Gアンテナの停止を命令 フランス中東部のある農家では、アンテナ設置後数日で...

温故知新 シリーズ「あの頃こんなことがあった」(4) 熊本市御領地区の携帯基地局問題(上)

大久保貞利(電磁波研事務局長) 熊本市は九州のへそ  熊本県熊本市は人口約74万人。今でこそ九州の中心といえば福岡市で、たしかに駅前を見れば福岡市の一人勝ちの態(てい)です。しかし地政学的に言うと九州の中心は熊本市です。昔、陸軍は軍管区を設けました。軍が地域を中央集権的に把握しやすい場所に軍管区本部は置かれました。九州の軍管区本部は熊本市に設置されました...

ICNIRPは内輪メンバーの研究のみに基づいて国際指針値を定めた 5G開始に備えた2020年ガイドラインを分析した論文

 ICNIRPは電磁波のヒトへの悪影響を防ぐための国際指針値を策定していて、多くの国がこの国際指針値を自国の規制値にしています。日本の規制値は、それよりやや緩いですが、ほぼ同じです。ICNIRPは5G開始に備えて2020年、新たなガイドラインを公表しましたが、基本的には従前と変わらない内容でした。このガイドラインは最新の科学的知見を幅広く反映しているのではな...

次世代スマートメーター、反対や懸念の意見40件

 2025年度からの導入を目指している「次世代スマートメーター」の仕様などについて、経済産業省資源エネルギー庁「次世代スマートメーター制度検討会」が「取りまとめ案」を公表しましたが、これに対するパブリックコメントを提出するよう、当会は会報第135号などで呼びかけました。パブコメの募集結果が5月31日に発表され、Wi-Fi機能搭載への反対、電磁波被曝やプライバ...

月に1回電波で通信するスマートメーター 要求書へ関西電力送配電が回答

 関西電力送配電(関電)が、スマートメーターを拒否する需要家(電力消費者)に対して、月に1回だけ電波で通信するスマートメーターの設置を求めています。そもそも、アナログメーターを設置すべきですし、関電の場合は今のところ、需要家が強く要求をすれば、アナログメーターへ交換しているようです。  月1回だけ電波で通信するスマートメーターが設置された場合、検針員はハン...

電磁波&関連ニュース

■人工衛星からの電波で漏水を調べる自治体  人工衛星からの電波で老朽化した水道管の漏水箇所を調べる方法を、自治体が採用している。調査は、データを扱うイスラエルのソフトウエア技術ベンチャー企業「ユーティリス」に委託。消毒用の塩素を含む水道水と、それ以外の水とでは、電磁波を当てた際に反射して返ってくる電磁波の性質が異なることを利用。高度628km上を14日サイ...

各地の取り組み

板橋区加賀のKDDI説明会で住民の怒り渦巻く  東京都板橋区加賀地区でKDDIがマンション屋上に建てた基地局を巡って、昨年10月から周辺住民による不安の声が上がっていました。すったもんだのあげく、9カ月も過ぎた6月26日午前10時から、初めてKDDIの住民説明会が「板橋区仲宿集会センター」で開かれました。  初めにKDDIは電波産業会が作成した「電磁波安...

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