各地の取り組み

GIGAスクールで教員と子どもに被害

 文科省が推進するGIGA(ギガ)スクールは、子どもたち一人ひとりに端末(主にタブレット)をもたせ、高速大容量の通信ネットワークでつなげ、「次世代型」の教育を推進しようというものです。そして「1人も落ちこぼれのない」ように配慮すると言ってます。電磁波過敏症の大人や子どもへの配慮はどこにもありません。 青森の教師(女性)は、Wi-Fiで胸や右半身のしびれの症状がでました。そんな時にGIGAスクールが始まったため、昨年度、定年を1年前倒しし退職せざるをえませんでした。
 新宿区に住むAさんは2016年電磁波過敏症(ES)になり、やがて子どももESになり、GIGAスクールが原因で不登校になりました。
 こうした事例を文科省や地域の教育委員会はどこまで把握しているのでしょうか。「1人も落ちこぼれのないよう」と言う意味を「勉強進度についていけない子をつくらない」と考えているようですが、電磁波で「教育そのものが受けられない状況」をGIGAスクールが作り出している反省がそこにはありません。【大久保貞利】

大磯町で基地局学習会開く、45名参加

 6月10日(土)午後、神奈川県大磯町郷土資料館で「基地局と電磁波」をテーマに学習会が開かれ、45名が参加しました。会報第140号で基地局が建ったため、大磯町に住めなくなった母娘の事例が紹介されましたが、その母娘が主催して学習会は開かれました=写真
 学習会には県会議員や町議会議員も参加し、講演後も活発な質問、意見が出されました。ある日突然家のすぐ前に基地局が建てられ、それが原因で娘さんは体調を崩しました。薬を飲んでも改善せず、やむなく母娘は転居せざるをえなくなりました。理不尽極まりない話です。学習会を契機に、粘り強く基地局問題に取り組んでいきます。【大久保】

目黒区大岡山で楽天基地局中止に

 東京都目黒区大岡山のマンションに楽天が基地局を計画しました。築40年、23戸のマンションです。3月の定例会にご夫婦で参加され、反対運動を展開されました。
 ①楽天の弱みを徹底的に探し衝く。同様に楽天と一体となった管理会社の弱みも研究する。
 ②仲間づくりのためネットワークを作る。知人等にも枠を広げ、楽天のウソやまやかしを見破る。
 ③運動を進めるため核となる3人を固める。
 ④戦術を練り、決断は勇気をもって行う。
 結果、楽天がいま大変な経営状況で、その原因が無理な携帯事業の推進にあり、株価も大幅に下落しています。そこを説得力を持って衝いたため、楽天は音をあげ、基地局計画は中止となりました。
 とにかく、運動の中心となったBさんは、弁が立ち、研究熱心で、指導性があり、素晴らしい人です。「こんな人がマンションに1人いれば鬼に金棒なんだけど」と思いました。【大久保】

文京区で学習会と蓄音機コンサート、22名参加

 7月9日(日)午後、文京シビックセンターで「電磁波と健康問題」「蓄音機でレコード盤を楽しむ会」が合同で開かれました。参加費2000円と高めなので、どうなるかと思いましたが、参加者は22名でした=写真
 電磁波学習会はいつもどおり私(事務局長)が行いましたが、ユニークなのは第2部のレコード盤を聞くコンサート。当会会員であり、会報第140号で「私の電磁波過敏症発症に基づく考察」をご寄稿くださった杉山英一さんが、トークと古いレコード盤で進行するスタイル。杉山さんは電磁波過敏症で、電気を使う製品は苦手なので、ぜんまい式の蓄音機で戦前のレコードを聴かせるコンサート。曲は『庭の千草』『人の気も知らないで』『別れのブルース』『ユウモレスク』等。私は所用で第2部は参加しませんでしたが、参加者の感想は「なにしろトークが聴かせる」と評判でした。みなさんも杉山さんを招いたらどうですか。【大久保】

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