5Gを活用した自動運転の実証実験
総務省は2025年度に新東名高速道路で、5Gを活用した自動運転の実証事業を始める。遠隔監視のもとで自動運転が可能な「レベル4」で実施する。自動運転は安全確保のため常に安定した通信が求められる。道路沿いに専用の通信網を築き、通信が途絶えないようにしている。ただ、専用網の整備には多額の費用がかかる。総務省はすでに実用化している5Gで一部を代替し、コスト削減に結びつくかを検証する。5Gは遅延が少なく高速で大容量な通信が可能だが、電波が遮られやすく、トンネル内には届きにくい欠点がある。専用通信網と組み合わせて通信する仕組みを構築できるかが実証事業の主眼。総務省は24年度から新東名で、道路を高速走行する車に対しての通信性能を確かめる事業に着手している。25年度に開始する実証事業では既存の5G通信網を自動運転の遠隔監視にも使えるか検証する。レベル4は事故時の対応や安全確認のために、車内か遠隔での人による監視が法律で義務づけられている。渋滞や事故の情報を収集する用途としても期待する。5Gの導入は広がりを欠いている。スマホ以外で導入コストに見合った効果を得られる事業の開発は低調なままだ。今回の実証には自動運転といった用途開拓を通じ通信サービス各社の5Gに関連する設備投資を後押しする狙いもある。(2/16 日本経済新聞)
京セラが5G基地局事業に参入
京セラは、5Gの基地局事業に参入する。独自技術と人工知能の活用でコストを抑えた基地局の開発を進めている。5G基地局事業では、中国のファーウェイとスウェーデンのエリクソン、フィンランドのノキアが世界シェアの7割を占めている。京セラは2010年代に3Gの基地局を手がけた経験もある。(2/22 東京新聞)
山梨県内のリニア工事5年半遅れ
山梨県早川町で行われているリニア中央新幹線のトンネル工事について、JR東海は地元向けの説明会を開き、最大およそ5年半、完了時期が遅れる見通しだと明らかにした。JR東海は「第四南巨摩トンネル」がおよそ5年半、「南アルプストンネル」がおよそ5年、「早川橋りょう」がおよそ3年半、それぞれ遅れ、2030年末から2031年末にかけて完了する見通しだと説明した。また、同県富士川町でのトンネル工事などについても、同様に5年から5年半程度遅れる見通しを示した。(3/4 NHKのウェブサイト)
モバイルバッテリーやスマホから発火…リチウムイオン電池による火災相次ぐ
東京消防庁の発表によると、令和6年に発生したリチウムイオン電池が関連した火災は231件(速報値)となり、過去最多となった5年(167件)の約1.4倍に。平成26年(19件)と比べると約12倍に増えた。出火した製品を見ると、令和5年はモバイルバッテリーが最多で44件。次いでスマートフォン(17件)、電動アシスト付き自転車(14件)、コードレス掃除機(13件)となった。同庁の担当者によると、モバイルバッテリーは充電中に発火したり、カバンの中に入れていたら出火したりしたケースも過去にあったという。(3/17 産経新聞のウェブサイト)
