調査研究一覧

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市民公開シンポジウム 「シックハウス症候群・化学物質過敏症・ 電磁過敏症の最新知見と今後の展望」に参加して

上田昌文さん(市民科学研究室)  2017年6月24日と25日に行われた第26回日本臨床環境医学会学術集会のなかで、25日午後に市民公開シンポジウム「シックハウス症候群・化学物質過敏症・電磁過敏症の最新知見と今後の展望」(東海大学高輪キャンパス2号館・2B101教室)が開かれた。主催は日本臨床環境医学会、共催は早稲田大学応用脳科学研究所であり、400名...

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臨床環境医学会での研究発表より

 化学物質過敏症に関する研究が多く発表される「日本臨床環境医学会」の第26回学術集会が6月24、25の両日、東海大学高輪キャンパス(東京都)で開催されました。電磁波、電磁波過敏症(EHSまたはES)に関する発表の中から、筆者が特に印象的だったものをご紹介します。 新しい方法の曝露試験を準備  東北大学大学院の本堂毅准教授(共同研究者は、かくたこ...

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催し案内:「シックハウス症候群・化学物質過敏症・電磁過敏症の最新知見と今後の展望」

市民シンポジウム「シックハウス症候群・化学物質過敏症・電磁過敏症の最新知見と今後の展望」 日時:2017年6月25日(日)13時15分~16時15分 場所:東海大学高輪キャンパス2号館・2B101教室 主催:日本臨床環境医学会、早稲田大学応用脳科学研究所・生活環境と健康研究会 共催:全国保険医協会 参加無料 問い合わせ:東海大学医学部分子...

電磁波問題とは - Ⅱ.電磁波の影響

1.電磁波問題の始まり (1)米国のワルトハイマ-らが1979年、「磁界が高いと想定される送電線の近くに住む子どもは小児がんのリスクが高い」という疫学研究結果を発表しました。その後の疫学研究でも、送電線の周囲での国際指針値よりも遥かに低いレベルの超低周波磁界への曝露と、小児白血病のリスク増加との関連を示す結果が報告されるようになりました。 (2)こうした状...

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新しい疫学調査を含めた分析 携帯電話使用10年で脳腫瘍リスク増加

 携帯電話使用と脳腫瘍リスクについて二つのメタ分析(複数の研究の結果を統合し、より高い見地から分析する研究)が今年(2017年)2月に査読付き論文誌に掲載されました。両論文とも、10年以上の携帯電話使用と脳腫瘍リスクの増加との間に統計学的有意な関係があると報告しています。  Nofer労働医学研究所(ポーランド)のボルトキエヴィチ(Bortkiewicz)...

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Wi-Fiの健康影響 最近の研究報告から

 国が普通教室の「無線LAN(Wi-Fi)整備率100%」を目指していることによって児童生徒への健康影響が懸念されることから、当会は文部科学省に要望書を提出し、さらに同省の担当者と意見交換をしました(会報前々号、前号既報)。政府機関や企業から独立した10カ国29名の著名な科学者によるグループが発表した「バイオイニシアティブ報告書2012」が、低周波及び高周波...

オーストラリア スマートメーター健康被害調査

 オーストラリアではビクトリア州だけがスマートメーターの全戸導入を進め、健康被害を訴える多数の声がでました。州都メルボルンのフレデリカ医師による調査結果を2月に当会が開いたスマートメーター集会でご紹介しましたが、その原論文のアブストラクトなどをご紹介します。出典 Frederica Lamech 2014. Self-reporting of symptom...

各地の取り組み

豊島区のKDDI基地局撤去へ 会報97号で紹介した豊島区のKDDI基地局とWiMAXの無線基地局が稼働停止・撤去と決まりました。様々な課題があり、当初は年末に向けて解決する方向でしたが、解決が早まりました。すでに周辺住民に健康被害が出ていたので、早い解決はなによりです。地域の住民の皆さんの熱意と行動に敬意を表します。【大久保貞利】名取で北條祥子さんの講演会・...

北條祥子さんら早大グループ 電磁波過敏症の診療と研究に役立つ問診票を作成

海外論文誌に掲載  北條祥子尚絅学院大学名誉教授(環境医学)が代表を務める早稲田大学応用脳科学研究所「生活環境と健康研究会」の疫学グループによる「日本人のための電磁波過敏症に関する調査用問診票の作成とその評価」と題した論文が、海外の査読付き論文誌に掲載されました。また、宮城県の地方紙・河北新報に記事(次頁)が掲載され、会員からこの論文の内容の概...

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電磁波過敏症の統一的な診断基準の確立に向けて ベルポム博士らの論文を読み解く(下)

上田昌文さん(NPO法人市民科学研究室) フランスのベルポム博士の論文(※5)は、要旨の最後の段落で次のように述べています。 「電磁過敏症ならびに化学物質過敏症は、客観的に特徴づけることができる疾患であり、商業的に利用可能な簡便な検査によっていつでも診断ができる。その特徴は、ヒスタミンの放出増加に関連した炎症反応、酸化ストレス、自己免疫反応、脳血流の低灌流、...

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