米国 電磁波の健康影響を学んだ医師へ免許更新に必要な単位を付与

山口みほさん(久留米大学非常勤講師、電磁波研会員)

 いつも大変お世話になり誠に有難うございます。お知らせしたい事があり投稿致します。
 2019年9月6日から8日まで、アメリカ・カリフォルニア州で「医療専門家の為の電磁界学会(EMF Conference for Health Professionals)」が開かれ、世界中の専門家(医師、研究者など)が携帯、携帯電波塔、Wi-Fiルーターを含む色々な物からの無線高周波放射の健康への影響について様々な面から焦点を当て、癌、生殖に及ぼす害、神経に及ぼす害や電磁波過敏症を含む様々な健康被害が起こるメカニズムや疫学研究について発表しました。
 また、この学会で学ぶことにより、医師および医師助手(physician assistants)[1]が、医師生涯教育プログラム「CME(Continuing Medical Education)」の単位を取ることを、全米的な専門機関[2]が認めました。米国のほとんどの州では、医師になってからも継続して学び、単位取得することが義務づけられており、医師免許更新にこの単位が必要になります。ヨーロッパに比べて、アメリカでは電磁波の健康被害への対応が遅れていますが、これが一つの転換点になるだろうと期待されています。この学会で発表したJeromy Johnson(ジェロミー・ジョンソン)さんに聞いて知りました。
 2019年に続く実質的に第2回となる学会「電磁界医学学会2021(The EMF Medical Conference 2021)」が、今年1月28日から31日までオンラインで開催されました。この学会のホームページ内の記事を訳して、後日皆様にご紹介したく、今、転載許可が頂けるか問い合わせ中です。

スマートメーターで過敏症に
 先程言及しましたJeromy Johnsonさんについて:この方は、シリコンバレーでバリバリ働いておられたのですが、サンフランシスコの自宅(アパート)の下にスマートメーターが設置されてから電磁波過敏症になり、テント生活をする等、大変な目に遭われました。そして数年かけて電磁波の害について調べ、また、電磁波を軽減してテクノロジーをより安全に使う方法も研究して、それを基に、電磁波で健康を害した人達(世界中から問い合わせが来ている)にアドバイスをしたり、講演会やインターネットを通して啓蒙活動をするなど活躍されています。
 Johnsonさんは、2016年にTED×Berkeley(カリフォルニア大学バークレー校)でも発表されました。タイトルは“Wireless Wake-Up Call”(ワイヤレスに警鐘)です。17分程の講演で、動画もあります。電磁波過敏症になった経緯や、色々調べて分かった事、そして、対策として出来る事について分かり易く説明されています。先日このスピーチを和訳してJohnsonさんのホームページに掲載してもらいました。宜しかったら、どうぞご覧になって下さい。


 Johnsonさんのホームページ:Protect Your Family from EMF Pollution(家族を電磁界汚染から守ろう)を開くと“TED×Talk: Wireless Wake-Up Call”というタイトルの動画が載っています。この説明の下の“Read More”をクリックして出したページの始めの段落に、様々な言語が青色で示してありますが、その中の“Japanese”をクリックすると、英語の原文と和訳が出ます。
 お願い:この和訳を動画に、字幕として付けることが出来たら良いのですが、どなたか、お得意な方がいらしたら、お願い出来ませんでしょうか?(AIによる字幕も付けられるようですが、AIの訳は誤訳や、判りにくい所があるので…。)
 ちなみに、Johnsonさんのホームページ以外でも、この動画は紹介されてますが、https://www.youtube.com/watch?v=F0NEaPTu9oIでは、再生数が150万回を超えています。
 以上、どうぞ宜しくお願い致します。

[1]医療助手とは、医師の監督の下に簡単な診断や薬の処方、手術の補助など、医師が行う医療行為の一部をカバーする医療資格者のこと。米国や英国にある医療資格(『日経クロステック』。
[2]医師生涯教育の単位を認定するのは「医師生涯教育認定協議会(ACCME, Accreditation Council for Continuing Medical Education)」ですが、2019年の学会ホームページに、当学会で学ぶ事によって、ACCMEより単位が認定されるとあります。2021年の学会のホームページには、この単位がAKH(Advancing Knowledge in Healthcare)によって与えられると書いてありますが、このAKHはACCMEによって認定された企業です。

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする