総務省審議会での配布資料に示された海外情報

 本会報の一つ前の記事の通り、総務大臣の諮問機関である情報通信審議会の「電波環境分野の在り方検討作業班」の会議が今年4~7月に開かれましたが、電磁波の規制や研究に関する海外の状況などが資料として会議の場で配付され、私たちにとっても参考になります。

5Gのため一部の国で基準値を緩和

三菱総合研究所[1]

 ベルギーのブリュッセル首都圏地域政府は、健康影響の懸念から5Gの展開を一時停止していましたが、5Gを開始することになりました。ブリュッセルの規制値は6V/m(9.6μW/cm2)で、世界的にも最も厳しい規制値でしたが、5G開始を可能とするために昨年、屋外14.57V/m(56μW/cm2)、屋内9.19V/m(22μW/cm2)へ緩和しました。このことは電磁波研会報第145号で既報ですが、作業班の第1回会議の配布資料[1]で紹介されました。
 同じ資料によると、ベルギーではブリュッセルだけでなく、フランドルやワロンも緩和しました。また、イタリア、ポーランド、インドも5G展開のために緩和したとのことです(上の表)。ただし、これらのうちポーランド以外は、依然として国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)の指針値や日本の規制よりは、だいぶ厳しい値のままです(インドの5W/m2は単位を変えると0.5μW/cm2)。

スイスの電磁波過敏症支援

 スイス連邦環境局が、電磁波過敏症など電磁波による症状に苦しむ患者に対応する新しい医療相談サービス「MedNIS」を開始し、専門医の紹介などを行っていることを、会報第145号で紹介しました。この時私は、MedNISのドイツ語のウェブサイトを機械翻訳で読んで書きました。このことについて、前述の資料[1]は、右の通り、もちろん日本語で紹介しています。【網代太郎】
[1]三菱総合研究所「生体電磁環境分野の諸外国の動向」2025年4月7日

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