調査研究一覧

情報通信研究機構が生活環境中の電波測定結果を発表 約10年前と比べて電波曝露は約3倍 地下街では約100倍

 国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT)は、市街地、郊外、地下街の携帯電話基地局などからの電波強度の変動傾向を調査し、その結果を12月7日に発表しました。同一地域における過去(約10年前)の測定結果と比較したところ、電波曝露レベルが上昇傾向にあることが分かりました。それでも「電波防護指針より十分に低いレベル」だとNICTは強調していますが、電波...

5G基地局周辺をEMF-390で測定してみた

網代太郎(電磁波問題市民研究会会報編集長)  身の回りの電磁波を測定したいと思っても、従来の測定器では第5世代移動通信システム(5G)専用の周波数に対応していないものが多いです。EMF-390という測定器は10GHzまで測定可能なため、5Gのミリ波(28GHz帯)には対応しないものの、5GのSub6(3.7GHz帯、4.5GHz帯)は測定できま...

電磁界医学学会2021とそのPreconference(前学会)より 電磁波過敏症がノセボ効果ではないこと 電磁波の健康影響について

山口みほさん(久留米大学非常勤講師、電磁波研会員)  山口みほさんに会報第130号でご紹介いただいた「電磁界医学学会2021(The EMF Medical Conference 2021)」での発表内容について、山口さんに、さらに詳細にご報告いただきました。発表内容は、同学会のウェブサイトに掲載の動画でご覧いただけます(有料・英語)。なお、見出し、小見出...

日本臨床環境医学会学術集会 オンラインで2年ぶり開催

電磁波過敏症、化学物質過敏症などの診療や研究に取り組んでいる医師、研究者らによって発足した「日本臨床環境医学会」の第29回学術集会が、6月26日から8月27日までオンラインで開かれています。同集会は昨年6月に神奈川県内で開催予定でしたが、新型コロナ感染症拡大の影響で1年延期されました。さらに、第4波の感染拡大により、オンライン開催となったものです。学会での発...

電磁波の健康影響の研究から 「電磁界医学学会2021」で報告した研究者らを中心に

山口みほさん(久留米大学非常勤講師、電磁波研会員)  前の記事で、米国の医師が免許更新に必要な生涯教育の単位を取れる電磁界についての学会をご紹介しましたが、今年の学会に関する記事を試訳しました。「電磁界医学学会2021(The EMF Medical Conference 2021)」のウェブサイト内のブログ記事で、今年1月28日から31日にかけて開かれた...

米国 電磁波の健康影響を学んだ医師へ免許更新に必要な単位を付与

山口みほさん(久留米大学非常勤講師、電磁波研会員)  いつも大変お世話になり誠に有難うございます。お知らせしたい事があり投稿致します。  2019年9月6日から8日まで、アメリカ・カリフォルニア州で「医療専門家の為の電磁界学会(EMF Conference for Health Professionals)」が開かれ、世界中の専門家(医師、研究者など)が...

規制値以下の電磁波で酸化ストレス スイス専門家団体が公表

 スイス連邦環境局(FOEN)に対する諮問グループ「電磁界と非電離放射線に関するスイスの専門家グループ(BERNIS)」は1月21日、「電磁界による酸化ストレスの証拠はあるのか?」と題するレビュー結果の要約版を公表しました。2010~2020年に公表された動物実験、細胞実験の結果をまとめたものです。多くの実験が規制値以下でも酸化ストレスを引き起こすことを示し...

電磁波についての30年間の論文 超低周波・静電磁場の87%、 高周波の75%が「影響あり」

 ワシントン大学名誉教授であり、雑誌『Electromagnetic Biology and Medicine』の名誉編集者でもあるHenry Lai(ヘンリー・ライ)博士は、1990年から2020年7月までの30年間に発表された、電磁波曝露による生物学的影響および健康影響に関する研究論文をまとめました。電磁波問題について情報発信しているウェブサイト...

ケータイ使用が原因と疑われている脳腫瘍の発症率が若者で上昇

 携帯電話使用がその原因の一つであると疑われている脳腫瘍の発症率が上昇しているとの報告が相次いでいます。  携帯電話などの通信や放送に使われている電波(高周波電磁波)について、国際がん研究機関(IARC)は「2B(ヒトに対して発がん性があるかもしれない)」と評価しています。その重要な根拠となったのが、国際的な疫学調査「インターフォン研究」でした。携帯電話使...

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