各地の取り組み

盛岡市のドコモ基地局計画白紙撤回

 盛岡市内にドコモが病院至近距離の敷地に40mの基地局を計画し、看板も建てました。盛岡市には条例があり、高さ10m以上の建築物は周辺住民に事前に知らせなければなりません。予定地から200m離れた住宅地に住むDさんは環境アレルギー体質のため、この基地局建設に危機感を抱き、Dさんが中心になって反対の取り組みを始めました。自治会長は当初、携帯会社による住民説明会開催に前向きな姿勢でしたが、自治会役員会で自治会として取り組むことに反対意見が出て、自治会としてはなんら取り組まないことになりました。しかし、Dさんなど住民有志の会は独自に署名活動を展開しました。
 基地局に近い病院では理事長だけの判断でOKしていたもようで、病院に多くの職員は基地局が建つことを知らされていませんでした。そうした中、Dさんから「建設計画は白紙撤回となりました」との電話が事務局に来ました。有志の会の地道な活動が白紙撤回の原動力になったことは間違いありません。よかったですね、Dさん。【大久保貞利】

多摩市で電磁波学習会 45名参加

tama  11月9日、東京都多摩市の京王線・小田急線多摩センターにあるパルテノン多摩で住民主催による電磁波学習会が開かれました=写真。学習会には45名が参加しました。学習会には多くの市議の方も参加されました。
  多摩市内には300基の基地局があります。ところが総務省ホームページでは「2.5GHz帯の基地局が11.201あるとなっています。調べてみると、多摩市にはUQコミュニケーションの東日本通信センターがあり、ここが「遠隔操作制御所」として都下の他市、神奈川県などの他県に建っているUQコミュニケーションの無線LAN基地局を遠隔操作しているため、統計上は制御センターのある多摩市で基地局数としてカウントされるため、1万1千以上という数になるというのが総務省の説明です。
 学習会では様々な立場の人から多くの質問が出され、時間を大幅にオーバーしました。それだけ関心が高いといえます。【大久保】

藤沢市でソフトバンク基地局による被害

 今年夏神奈川県に藤沢市鵠沼に自宅から15メートル先にソフトバンクの基地局が建ちました。場所は小学校の目の前です。最近になって妻が動悸や耳鳴り等の体調不良になりました。状況から判断して基地局が原因としか思えません。残念ながら、周辺で基地局への疑問の声は出ていません。なんとかしなくてはと気ばかりが先行し、悩んでいます。【大久保】

目黒区で電磁波学習会

meguro 11月14日、東京都目黒区八雲住区センター(東横線都立大学駅近く)で電磁波学習会が開かれました=写真。女性ばかり12名が参加しました。「今日における電磁波問題」と題して、低周波から高周波まで電磁波問題一般の問題を学習しました。【大久保】

松山市で電磁波と低音による健康被害

 愛媛県松山市の住民から相談が来ました。電磁波か低音(超低周波音含む)か原因が不明だが、娘さんが平衡感覚異常、左耳と頭の疲れ、骨の痛み、のどがかゆい、手足の指が痛い、等々の健康障害が起こっています。周辺には120メートル先にNTTビルがあり多数の室外機が置かれています。25メートル先にはスーパーがあります。150m先にはタクシー会社があり無線アンテナが建っています。原因を調べるにも測定機器はないし、どこに相談してもいいのか皆目見当がつきません。『電磁波の何が問題か』を読んだので、わらにもすがる思いで筆をとった、とのことでした。【大久保】

延岡控訴審、判決期日に報告会

 携帯電話基地局によって健康被害を受けた宮崎県延岡市の住民が基地局撤去を求めた裁判の控訴審の判決(12月5日午前11時、福岡高等裁判所宮崎支部)の後、同日午後2時から宮崎県弁護士会館2階会議室で弁護団・原告団による記者会見、報告会が予定されています。原告団は裁判の傍聴、及び報告会参加を呼びかけています。【会報編集担当】

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