調査研究一覧

化学物質過敏症の患者を10年前と比較した研究

 ライフスタイルの変化などに伴い、この10年間で、化学物質過敏症(MCS)の患者の生活や症状などがどう変化したか、約10年前に行われた調査と比較した早稲田大学の北條祥子さんらによる論文が『International Journal of Hygiene and Environmental Health』に掲載されました。この概要についてご紹介します。論文のタ...

臨床環境医学会の報告などから

 第27回日本臨床環境医学会学術集会が7月7、8日に津市の三重大学で開かれました。同学会は化学物質過敏症(MCS)、電磁波過敏症(EHS)についての研究報告も多く行われてきました。今年の学術集会で報告された研究などの中から、電磁波に関連した主なものをご紹介します。 脳脊髄液減少症で起こる過敏症  国際医療福祉大学熱海病院の中里直美さんらは昨年の集会で...

5G基地局電波「危険である可能性」 米研究者が試算

 5Gの基地局が展開されると、現在のLTEと比べて、携帯電話ユーザーが基地局から曝露する電波が著しく強くなるという試算結果を示す論文Human Exposure to RF Fields in 5G Downlinkを、米国ジョージアサザン大学電気工学部のImtiaz Nasim(ナシム)らが2017年11月に IEEE International Conf...

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今後20年間の研究方針を2カ月で検討! 総務省「戦略検討会」は利権確保目的か

 総務省は1月19日、生体電磁環境に関する研究戦略検討会の開催を発表しました。今後「国民生活において電波の利用がより一層拡大するとともに、利用形態が多様化することが見込まれ」ることから「過去20年間程度の生体電磁環境に関する研究動向等を分析の上、2040年頃までを見据えた、電波の安全性に関する中長期的な研究のあり方について検討を行います」と総務省は同検討会の...

5Gなど新たな電波利用に対応 電波防護指針改定作業始まる

 第5世代通信システム(5G)をはじめとした、新たな電波利用の進展に対応するための、電波防護指針の改定へ向けた動きが進んでいます。電波防護指針は、日本における電磁波の法規制の根拠になっているものです。もともと放送・通信用の高周波電磁波(電波)が電波防護指針の対象でしたが、電波利用の進展により、より高い周波数(超高周波)や、低周波と高周波の間の周波数(中間周波...

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携帯電波でラットにがん NTP研究を裏付ける別の研究

 NTP(米国国家毒性プログラム)による大規模な実験で、携帯電話電磁波を曝露させた雄ラットに心臓の神経鞘腫(シュワン細胞腫)と呼ばれるがんの増加などが見られたことを、会報第101号でご紹介しました。この実験を裏付ける別の大規模実験についての論文がまもなく発表されると、ルイス・スレシン(Louis Slesin)博士が運営する電磁波問題の情報サイト「Micro...

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携帯基地局の近くに住むとDNA損傷のリスクが増加 インドで住民の血液を調査

 携帯電話基地局から80m以内に住んでいる人たちと300m以上離れて住んでいる人たちを比較したところ、発がんが予測される血液中のバイオマーカー(人の身体の状態を客観的に測定し評価するための指標)が統計学的有意に増加したとの論文が8月に発表されました。ミゾラム大学動物学・がん・放射線生物学研究室(インド)のZothansiama教授らによる研究です。米国の著名...

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市民公開シンポジウム 「シックハウス症候群・化学物質過敏症・ 電磁過敏症の最新知見と今後の展望」に参加して

上田昌文さん(市民科学研究室)  2017年6月24日と25日に行われた第26回日本臨床環境医学会学術集会のなかで、25日午後に市民公開シンポジウム「シックハウス症候群・化学物質過敏症・電磁過敏症の最新知見と今後の展望」(東海大学高輪キャンパス2号館・2B101教室)が開かれた。主催は日本臨床環境医学会、共催は早稲田大学応用脳科学研究所であり、400名...

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臨床環境医学会での研究発表より

 化学物質過敏症に関する研究が多く発表される「日本臨床環境医学会」の第26回学術集会が6月24、25の両日、東海大学高輪キャンパス(東京都)で開催されました。電磁波、電磁波過敏症(EHSまたはES)に関する発表の中から、筆者が特に印象的だったものをご紹介します。 新しい方法の曝露試験を準備  東北大学大学院の本堂毅准教授(共同研究者は、かくたこ...