WHOのレビュー論文を研究者らが批判
網代太郎(電磁波研会報編集長) 世界保健機関(WHO)が、高周波電磁波による健康影響の評価について見直しを行うため、これまで世界中で行われた研究をまとめて評価する系統的レビュー(システマティックレビュー=SR)を行うよう、研究者へ委託しています。その一部の結果が公表されました。これまで公表されたSRの結果は、熱作用を引き起こすほど強くない電磁波で健...
網代太郎(電磁波研会報編集長) 世界保健機関(WHO)が、高周波電磁波による健康影響の評価について見直しを行うため、これまで世界中で行われた研究をまとめて評価する系統的レビュー(システマティックレビュー=SR)を行うよう、研究者へ委託しています。その一部の結果が公表されました。これまで公表されたSRの結果は、熱作用を引き起こすほど強くない電磁波で健...
国際がん研究機関が、高周波電磁波の発がん性の再評価について「優先度が高い」と評価 国際がん研究機関(IARC)は、発がん性評価の優先度を決定するための諮問グループによる会合を2024年3月に開催、この会合の結論をまとめた論文が4月12日付で学術誌に掲載された。IARCが2025~2029年に行う評価・再評価作業で、高周波電磁波について「新たなヒトの...
国際がん研究機関が、高周波電磁波の発がん性の再評価について「優先度が高い」と評価 国際がん研究機関(IARC)は、発がん性評価の優先度を決定するための諮問グループによる会合を2024年3月に開催、この会合の結論をまとめた論文が4月12日付で学術誌に掲載された。IARCが2025~2029年に行う評価・再評価作業で、高周波電磁波について「新た...
スマートメーターで健康被害を受けたノルウェーの8名がヨーロッパ人権裁判所へ提訴 電気のスマートメーターを強制されたため、重大な健康影響を受け、または、すでに抱えている健康問題を悪化させたとして、ノルウェー在住の8名が7月21日、ヨーロッパ(欧州)人権裁判所(ECHR)に提訴した。8人は、送配電会社エルビアに対するノルウェーの地方裁判所での敗訴、控訴...
大久保貞利(電磁波問題市民研究会事務局長) 8月24日の院内集会における、当会の大久保貞利事務局長による基調報告の概要を掲載します。院内集会の模様は「インターネット・ウェブ・ジャーナル(IWJ)」による録画をネットで視聴できます(一部報告を除く)。 大久保事務局長 基地局は高周波と低周波、両方使うが、主に高周波を使う。高周波で...
前の記事で紹介されている新たな国際委員会ICBE-EMFについて、英国の老舗の電磁波問題ウェブサイト「マイクロウェーブ・ニュース」による解説を紹介します。[ ]は訳注。出典:New Challenge to ICNIRP【訳・網代太郎。訳のアドバイス・山口みほさん】 ICNIRPへの新たな挑戦 反体制派の科学者たちは、より厳しい健康上の制限を求める...
山口みほさん(久留米大学非常勤講師、電磁波研会員) 電磁波の国際指針値を定めているのが「国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)」です。ICNIRPは世界保健機関(WHO)の協力機関に位置づけられていますが、ICNIRP自体はWHOのような国連機関ではなく、ドイツに登録された非政府組織(NGO)に過ぎません。多くの国が自国の電磁波規制値として、この国際...
電磁波についてのさまざまな質問、相談に答える「電磁波問題よろず相談会」が6月13日、オンラインで開かれ、26名(回答者4名を含む)が参加。当会(電磁波研)とNPO法人市民科学研究室(市民研)の共催で、当会としては初のオンラインでの催しでした。 当会は毎月都内で定例会を開き、参加者からのご質問、ご相談に応じています。今回は、参加者からあからじめご質問など...
放送・通信に使われている電波(高周波電磁波)の日本や海外の規制値について、あらためてまとめてみました。実際はもっと細かい規定がありますが、ここでは概要をお示しします。 電波防護指針(基礎指針) 日本では「電波防護指針」に基づき関係法令によって電波の強さが規制されています。電波防護指針は、電波が電子レンジのように人体を加熱する作用(熱作用)しか考慮...
前の記事でアーサー・ビナードさんが触れていた通り、WHO事務局長(当時)のブルントラントさんへノルウェーの新聞がインタビューし、事務局長は自分が電磁波過敏症であると述べました。18年も前の古い記事ですが、読んだことがない方も多いのではないかと思い、ご紹介します。出典は Interview with Gro Harlem Brundtland【訳・網代太郎】...