オーストラリア スマートメーター健康被害調査

 オーストラリアではビクトリア州だけがスマートメーターの全戸導入を進め、健康被害を訴える多数の声がでました。州都メルボルンのフレデリカ医師による調査結果を2月に当会が開いたスマートメーター集会でご紹介しましたが、その原論文のアブストラクトなどをご紹介します。出典 Frederica Lamech 2014. Self-reporting of symptom development from exposure to radiofrequency fields of wireless smart meters in victoria, australia: a case series. Alternative Therapies In Health And Medicine 20(6),28-39.【網代・訳も】


アブストラクト(要旨)
 状況:2006年、オーストラリアのビクトリア州政府は同州においてスマートメーターの展開を義務化し、すべての人々が人工高周波電磁波を避けることが実質的に不可能になった。この問題はビクトリア州において前例のない公衆衛生への挑戦であるように思われる。2013年8月までに142人が、無線スマートメーターによる健康の悪影響についての報告を健康と法律上の登録を扱うオーストラリアの公共ウェブサイトに提出した。
 目的:この研究は、無線スマートメーターへの曝露によってビクトリア州の住民に引き起こされた症状のタイプを決定するために登録情報を評価した。
 設計:この症例群で、登録管理者は実在する登録者であることを確認するために、氏名、住所又はメールアドレスの情報がはっきりしない症例を削除した。そして症例群のデータを個人が識別されないように集めることについて対象者から同意を得た。著者はまた、ビクトリア州以外の人々を除外した。
 対象者:研究にはオーストラリア・ビクトリア州の住民92人が含まれた。
 評価基準:著者は医療経験から症状を臨床的に適切な群(例=略)に分類した。著者は、最初に記入された項目に極めて近い表現を使った。パーセンテージはもっとも近い整数とした。
 結果:スマートメーターへの曝露からの症状でもっとも多く報告されたのは(1)不眠症(2)頭痛(3)耳鳴り(4)疲労(5)認知障害(6)知覚異常(7)めまい、であった。

 結論:最近と古いもの(1971)の両方のいくつかのキーとなる研究のレビューは、これらの患者の症状はスマートメーター以外の装置からの高周波電磁波に曝露された人々が報告したものと同じであることを明らかにしている。興味深いことに、ビクトリア州の症例の圧倒的多数は、無線メーターに曝露される前に電磁波過敏症だったとは述べなかった。このことは、スマートメーターは人々の症状を引き起こす閾値を下げる独特な特徴を持っていることを示している可能性がある。


スマートメーター被害者が訴えた生活への影響
1.障害年金に入らなければならない
2.自宅の一部が使用不可能に
3.行動の自由の制限
4.シールド製品への多額の出費
5.家計の問題の発生
6.人間関係の問題の発生
7.他の不要な医学検査を受けなければならないこと
8.心理学者と医師に診てもらう必要があること
9.生活の質の全体的な悪化
10.コンピューターを使う時間が制限される


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