ガス・水道のスマートメーター化も

 電気メーターだけではなく、ガスメーターと水道メーターもスマートメーター化へ向けて動いています。
 東京ガスは、アナログ電話回線を利用した保安監視、遠隔遮断操作、自動検針を行うサービス「マイツーホー」を1989年から開始し、40万件以上の顧客に提供してきました。しかし「携帯電話やインターネットの普及によって一般家庭の通信インフラは短寿命化/多様化し、電話回線に依存しない通信手段が必須となってまいりました」として、2012年12月から「マイツーホー」を導入している顧客の一部に対して、PHSの電波で通信する端末の提供を開始しました(1)。

ガスメーターに設置されたPHS通信端末(右下の四角い箱形)

ガスメーターに設置されたPHS通信端末(右下の四角い箱形)

 東京ガスは、電気のスマートメーターと同様に920MHz帯の電波を使い、メーター間のバケツリレー方式で送受信する方式も開発しています。
 各地で実証実験が行われています。たとえば、東京電力と東京ガスは2005年12月、東京都小平市内で2006年1~8月に実験を行うと発表しました。東京ガスが約500戸にガスのスマートメーターを設置し、東京電力のスマートメーター及びコンセントレーターを経由して、検針データを取得しようとするものです。

小平市でのガス・スマートメーター実験のイメージ(画像をクリックして出典サイトへ)

 また、東京都水道局、東京電力、東京ガスは、東京都中央区晴海五丁目地区約6000戸を対象に、スマートメーターによる自動検針の導入や、共同検針システムの構築、見守りサービスなどを実現するための実務協議会を、今年2月2日に設置したと発表しました(2)。
 電気だけでなく、ガス、水道もスマートメーターになれば、電波が増え、プライバシー情報を他人に知られるという問題がより深刻化します。【網代】
(1)東京ガス「ガススマートメーターシステムの開発」
(2)東京ガス「東京都中央区晴海五丁目地区をモデルとしたスマートメータ化の取組について~東京都水道局、東京電力及び東京ガスによる実務協議会を立ち上げ~」

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