各地の取り組み

高知県で100軒の部落にメガソーラー計画

 高知県の100軒しかない部落に突然メガソーラ―(大規模太陽光発電所)建設計画が出てきました。Bさんたちは反対の声をあげました。神奈川県に本社のあるグリーンエネルギー(株)が開発する計画で、すでに9000㎡の土地を2億200万円で取得しました。Bさんは当研究会に「そもそもメガソーラーとはどんなものでなにが問題なのか」という基本的なところから相談してきました。当研究会は「まずどんな計画なのか資料を出させ、公開の住民説明会を開かせる」「直流から交流に交換するコントローラー部がとくに強い電磁波を出す」「それと発電所なのでそこから延びる送電線からも強い電磁波が出る」「同じ規模のメガソーラー発電所を見学させてもらい、どこでどのくらいの電磁波値が発生するか確かめる」「そうした活動を通じて、部落住民にどんな影響が出るか判断し、それをわかりやすく部落住民に知らせる」等々をアドバイスしました。運動は観念的でなく常に具体的に知らせることから始まります。【大久保貞利】

箕面市の高圧送電線で常時8.5mG計測

 大阪府箕面市のCさんの家から50mのところに27万5千Vの高圧送電線が通っています。計測してみると、高いところで常時8.5mG(ミリガウス)、低いところでも常時4.5mGあります。関西電力は「ICNIRP(国際非電離放射線防護委員会)のガイドライン値は2000mGだから大丈夫です」と説明しています。Cさんは当研究会に「この値は信用できるのでしょうか」と相談してきたので、「ICNIRPのガイドライン値は電磁波の刺激作用という急性影響作用を基にしたものにすぎません。慢性影響作用としての非熱作用はそれよりはるかに低い値で生体に影響します。スウェーデンのカロリンスカ研究所の疫学調査では2mGで小児白血病発症リスクは2.7倍とし慎重なる回避政策をスウェーデン政府は採用しています」と説明しました。【大久保】

船橋市で楽天基地局計画中止させる

 千葉県船橋市でDさんの家の近くで楽天モバイルの基地局計画が持ち上がりました。Dさんは「地権者が誰だかわからない。どうしたらいいか」と当研究会に相談してきました。「法務局で土地の登記簿謄本は閲覧できるからお調べください」とアドバイスしました。その結果地権者の名前や連絡先がわかり、Dさんは地権者に基地局の問題点や周辺住民は心配していることを真剣に伝えました。軽い気持ちで基地局建設を認めた地権者は驚き、すでに仮契約を済ませていましたが、解約し基地局計画は中断となりました。【大久保】

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