東京のたんぽぽ舎で電磁波学習会
1月22日、東京都千代田区水道橋駅近くのたんぽぽ舎で電磁波学習会が開かれ、24名が参加しました=写真。たんぽぽ舎は反原発運動を展開する市民団体で、全国的に知られている団体です。当日はⅠWJ(インディペンデント・ウェブ・ジャーナル)と別のユーチューバーの2台のカメラが入りました。反原発の運動体と電磁波の運動体がコラボレーションすることは意義があります。
反原発に取り組んでいる市民は自然再生エネルギーによる発電を推奨しています。一方で太陽光発電からは電磁波が発生します。私たち電磁波研も原則的には自然再生ネネルギーは賛成ですが、その際電磁波の発生を極力抑える配慮が必要だと考えています。こうした問題を共に考えていく姿勢はとても大事です。その意味でたんぽぽ舎での学習会は良かったと思います。【大久保貞利】
大津市でドコモの基地局問題
滋賀県大津市でBさんの家から6mの至近距離にドコモの基地局があります。Bさんが昨年4月に妊娠した時にこの基地局に気づきました。気になって近くの人に聞くと複数の住民に健康被害が発生していることがわかりました。ドコモに相談したら測定に来てくれましたが「基準値内の電磁波しか測定されませんので安全です」というばかり。そこで当会に相談してきました。いろいろアドバイスしましたが、Bさんが地権者に電話で相談したところ、地権者は興奮して「基地局で収入が入る。当方はお金に困っている」とけんか腰でした。Bさんは「穏やかにお話したつもりなのですが」と当惑気味です。【大久保】
文京区で基地局講演会に35名参加
2月23日、東京都文京区の男女平等センターで基地局問題講演会が開かれ、35名が参加しました=写真。区議も1名参加しました。講演後質疑応答の時間が持たれました。ふつう質疑応答時間は約30分ですが、1時間半近く続き、その間質疑は途切れることなく続きました。参加者のレベルの高さに私も驚きました。講演会後、近くの基地局現場の見学会も行われました。【大久保】
スマートメーター問題は続く
2月半ばから3月半ばまでの1か月間で37件の相談が当会に寄せられました。そのうち18件がスマートメーター(スマメ)関連でした。関西電力関係では、スマメを拒否しアナログメーターを使い続けることを主張するユーザーに対し、関電は、①前月の使用実績、②過去3か月の平均実績、③前年同月の使用実績、のうち、1日当たりの平均使用量が最も少ないものを算定基礎としてそれに該当月内の日数をかけた数値に基づいて電気料を決めるという協定を結べ、と言ってきます。スマートメーター拒否を認めたことは一歩前進です。しかし、問題があります。協定後はアナメで実際の電気使用量を計量するわけではないので、2024年3月から協定が適用される場合を例にとると、①24年2月実績、②23年12月~24年2月の平均使用実績、③23年3月~24年2月のうち請求月と同じ月の使用実績、のいずれかから選ばなければならないのです(24年3月から永久に、です)。家を長期不在にして電気を使わなくても、世帯の人数が減っても、過去と同様の料金が請求されます。こんな提案はおかしいので、当会は関電に対して質問状を提出しました。一番いいのは早く有効なアナメを製造して対処することです。
もう一つ多い相談は、「通信部を外したスマメをしつこく提案してくるのでまいってしまう」というものです。私はこう答えています。まず現在のアナメに「スマメ交換絶対反対」と書いた紙を貼る(当会ではステッカーを販売していますが、手書きでもOKです)。そうしないと下請業者がしらばっくれてスマメに交換するケースがあります。つぎに、「スマメを強制する法律はありません。有効なアナメへの交換を要求します。スマメ交換を強要する電話や手紙は今後一切送りつけないでください」と書いた文書を配達証明つきで電力会社に送ることです。その際下請業者ではだめです。さらに、しつこく電話してくる場合は「着信拒否」するか、相手がスマメの件を切り出す場合は、「文書を出しています」と即切ることです。【大久保】
「データの第三者提供は同意を得る」を明言できない東電
アナログメーターを使い続けている都内のCさんに、東京電力からスマートメーターへの交換依頼が来ました。Cさんは電磁波は心配ですが過敏症ではないので、通信部を外したスマメへの交換には同意、ただし検針時の30分ごとの電力使用量データの取得はプライバシーに関わるので断りました。東電の担当者が「データは取るが悪用はしませんので」と弁明。Cさんが「第三者にデータを提供するときは、電気を使用している私たちの同意を求めるのですね?」と尋ねると、担当者は「小売の電気事業者には当然、使用量などを連絡するが、関係ない人には提供しませんので」。スマメデータの第三者提供で新たな商売を目指していることは普通に報道されているのに、担当者は明言しません。Cさんが「繰り返しになりますが、同意を求めるのですね?」と畳みかけると、担当者は突然、「今後も交たr換について連絡するが、今回は今まで通りのメーターで結構です」と言って、交換しなくて良いことに。東電は「同意」を形だけのものにしてデータを第三者へ提供しようとしているのではないかとCさんは疑っています。【網代太郎】
茨城県難病団体連絡協議会が過敏症について要求
茨城県の会員Dさんからの情報です。「茨城県難病団体連絡協議会」が茨城県と国に対する要望書を提出し、昨年11月21日にZOOMによる懇談会が行われ要望に対する県からの回答がありました。要望書には、「化学物質と電磁波などの被害防止の取り組み(無香料化と電源オフを含む)を発令して下さい」「環境過敏症(化学物質過敏症(CS)、電磁波過敏症(ES))に対応できる医療体制を整備して下さい」など、過敏症についての要望も盛り込まれていました。詳しくは、同協議会のウェブサイトに掲載された会報で読めます。http://ibananren.web.fc2.com/page-kaiho.htmの「いばらき難連№90-1(1p-18p)」をクリック。【網代】