2014年3月17日
東京都交通局 御中
電磁波問題市民研究会
代表 野村 修身
都営バス車内でのWi-Fiサービスの全車両拡大はやめてください
私たちは、予防原則の適用により電磁波による健康影響の発生等が防がれ、電磁波による健康影響を訴える方々が支援される社会の実現を目指す市民団体です。東京を拠点として、全国的に活動しております。
貴局による2013年11月22日付報道発表によりますと、同年12月20日から、「都01系統・深夜01系統」(渋谷~六本木~新橋)路線においてバス車内におけるWi-Fiサービスの提供が開始され、さらに、同年度内に都営バスの全車両1,452両でWi-Fiサービスを利用できるよう、順次整備を進めていく予定とのことです。
しかしながら、このサービスには、以下の問題があります。
(1)Wi-Fiサービスで利用される電波は、いわゆる高周波電磁波であり、国際がん研究機関が「発がん性がある可能性がある」(発がん性リスク2B)と評価しています。もちろん「リスクがある」と確定したわけではありませんが、私たちは、予防原則の考え方から、電磁波被曝は合理的に達成できる限り避けるべきだと考えております。また、自分や子どもたちの電磁波被曝をできるだけ避けたいと考えている方々もいらっしゃいます。
(2)「健常者」が感じることができない程度の強さの電磁波であっても、それに曝露されることによって様々な症状が出て苦しむ「電磁波過敏症」の方々がいます。Wi-Fiサービスの全車両への拡大により、そのような方々が、公共交通機関であるバスを利用できなくなる恐れがあります。
バスの車内でWi-Fiサービスを利用したいという方々がいらっしゃることを、私たちは否定いたしませんが、電波を利用したい方々と、電波を避けたい方々が、共存できるようにしていただきたいのです。
そこで、以下の通り申し入れます。
1 Wi-Fiサービスの導入は、全車両のうち50%以下としてください。
2 ノンステップバスについてやっていたように、各バス停留所の時刻表などで、それぞれのバスにWi-Fiサービスが導入されているか否かを明示してください。
3 貴局のご担当者と当会メンバー(数名)との間で、意見交換をする場を設定してください。
4 以上について、4月17日まで、文書による回答を求めます。