基地局周辺住民に遺伝子損傷多い インドの研究者が報告

 インドのグル・ナナック・デヴ大学の研究者らが、携帯電話基地局周辺住民と「健常者」について、遺伝子損傷の程度を比較した研究を7月に発表しました。基地局に近い住民のほうが、遺伝子損傷の程度が大きいとの結果でした。その要約をご紹介します。原文“OA cross-sectional case control study on genetic damage in individuals residing in the vicinity of a mobile phone base station” Electromagnetic Biology and Medicine 2014 Jul 9:1-11 【網代太郎・訳も】


 携帯電話基地局は良いコミュニケーションを容易にします、しかし、これらの基地局から連続的に発している電磁波は健康についての不安を引き起こしました。
 そこで、この研究では、携帯電話基地局の近くに住んでいる人と健常対照者について、単細胞ゲル電気泳動法(コメット)分析を用いた末梢血白血球の遺伝子損傷を比較評価しました。
 基地局から300m以内の地域の電力密度は許可された基準を上回り、対照者が集められた地域と比較してかなり高かったです(p=0.000)。
 研究には住居が携帯電話塔の近くにある63人と、年齢、飲酒習慣、職業サブグループをマッチさせた28人の健常対照者が参加しました。
 基地局近くの住民の遺伝子損傷パラメータ(DNA移動長、損傷頻度(DF)、および損傷インデックス)は、健常対照者の価と比較してかなり上がりました(p=0.000)。
 基地局近くの女性居住者(25人)は、男性居住者(38人)よりDFがかなり上がりました(p=0.004)。
 さらに線形回帰分析により、毎日の携帯電話使用、居住地、および電力密度が遺伝子損傷の重大な予測因子であると分かりました。
 この研究の参加者に明らかな遺伝子の損害は、将来の病気リスク-神経変性障害に加えてガンにつながるかもしれないことに対処する必要があります。


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