韓国で10人に一人が「ケータイ病」を訴える

ウリ党の下院議員が中心となった調査
 携帯電話会社や政府は「携帯電話の電磁波は有害でない」という。しかし、韓国与党ウリ党下院議員のソ・ヘソク(徐恵錫)氏の行なった調査によれば、10.9%の人が携帯電話の使用で症状が出たと訴えている。
 正確には「市民研究所」と「ソ議員室」(国会科学技術情報通信委員会)が1034人を対象に行なったアンケート調査結果である。

難聴・頭痛・突発性疲労の順
 携帯電話使用による症状は、67人が短期難聴(聴覚障害)、59人が頭痛、46人が突発性疲労、29人が集中力欠如の順で多かった。
 また「携帯電話は有害」と答えた人は38%で、「人体になんらかの影響があるだろう」と答えた人が56%で、合わせて94%の人が「携帯電話はなんらかの健康影響あり」と考えていることがわかった。
 なお「心配していない」と答えた人はわずか0.5%しかいなかった。
 通話中身体異常を感じた人は11%である。1日平均通話回数の多い人や通話時間が長い人ほど「異常を感じた経験が多い」としている。

どのような対策をしているか
 対策については「できるだけ固定電話を使う」が23.6%で、「耳にあてる通話でなくメールを使う」が20.8%、「呼び出し時に携帯電話を耳から離す」が15%だった。
 携帯電話の使用期間は5~8年未満が36%で一番多かったが、8年以上使用も30%と比較的多かった。1日平均通話回数は6~10回と答えた人が39%と最も多く、20回以上という人も9%いた。1日平均通話時間は10~30分未満が39%で最も多かったが1時間以上が10%もいた。
 1回当たりの最も長かった通話時間は、11~30分とした人が36%で一番多かったが、1回で2時間を超えると答えた人が14%いた。1回当たり最長時間の平均は74分だった。
 18歳未満の子供の利用率は31%で、年齢別では16歳~17歳の利用率が87%と最も高く、9歳以下の利用率は3%だった。
 SAR(熱吸収比)について聞いたことがあると答えた人は24%で、そう答えた人の中で、携帯電話購入時にSARを選択判断として考慮した人は16%(全体の約4%)であった。

今後徹底した研究が必要
 調査にあたったソ下院議員は、「電磁波が健康に害があるのかないのかについては、長い論争が続いている。何人かの研究者は電磁波は害があるとしている。この問題については徹底的な研究を行なう必要がある」と語っている。
 電磁波は発生源から出て様々な物理的影響を周囲に引き起こす。発生源の一つはデータを搬送するマイクロ波である。携帯電話はコードレスフォンや他の無線機器と同様に電磁波を出す。
 数十年間、世界中の科学者は電磁波が人間の身体にどのような影響を及ばすかについて研究してきた。だが正確なダメージに関して合意には達していない。
 高周波は私たちの生活に欠かせない存在になっている。しかし年々増え続ける電磁波の量への懸念も広がっている。
 特に携帯電話はネットワークを形成し、いわゆる“エレクトロ・スモッグ”を作り出す。韓国政府は携帯電話から出る電磁波量はたいしたことない、という。しかし海外の研究報告は携帯電話電磁波のリスクについていくつも発表している。
 たとえば、オーストラリアのメルボルンにあるスィンバーン工業大学の科学者は、最近「携帯電話を30分使うと、脳の反応時間が遅くなる」ことを発見した。また何人かの医者は「携帯電話のマイクロ波は脳腫瘍発症の引き金の一つだ」と指摘している。【訳・渡海伸】

参照:
2006年3月3日コリア・タイムズ
イ・スンミン「国民の94%、携帯電話の電磁波は有害」2006 年5月16日ENVIROASIA

カテゴリー: 携帯電話, 海外情報 

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