スマートメーターで過敏症悪化 関電に従来型へ交換させる

東麻衣子さん(大阪府)

 自宅の電気メーターをスマートメーターに交換され、電磁波過敏症(ES, EHS)、化学物質過敏症(CS, MCS)から回復した東麻衣子さんは、症状が再び悪化してしまいました。関西電力と交渉し、メーターを従来型に戻させることができました。東さんは集合住宅に住んでおり、両隣の方も従来型に戻してくださったとのことです。この経緯について、東さんが当会大久保事務局長に宛てたメールから抜粋してご紹介いたします。
 なお、関西電力は、スマートメーターに交換する際、事前説明をせず、事後報告だけとのことです。そのうえ、事後報告のチラシにも「電波」の文言はありません。極めて姑息なやり方です。
 Hさんが呼びかけているスマートメーターに係る署名の用紙を、この会報に同封しました。ぜひご協力を。【会報編集担当】


<2月20日のメールより>
 CSとESを8年前に発症し、働けるようになるほど回復しましたが、スマートメーター設置後、めまいと圧迫感で平衡感覚を失って何度も転倒しました。
 電気メーター交換の連絡はありましたが、スマートメーターになることは告知されていませんでした。設置後にスマートメーターのチラシが入っていました。無線通信機能がついていることは明記されていません。
 すぐに関西電力へ連絡し、アナログメーターに戻すよう交渉しましたが、関西電力には「アナログメーターは製造中止になった」ので元には戻せないと断られました。
 Wi-Fiなどの無線通信でめまいや頭痛が起きる体質であると何度も説明し、しつこく食い下がると、30分後にアナログメーターが見つかったと連絡がありました。
 スマートメーターを取り外してもらいましたが、集合住宅のため自宅以外はスマートメーターが設置されています。体調不良は治らず、子供を連れて実家に避難しました。
 実家で1泊し、再び自宅に戻るとめまいで転倒。身の危険を感じ実家で生活しています。お隣に住む方に事情を話し、スマートメーターからアナログメーターに交換してほしいとお願いしています。
 スマートメーターの影響で体調を崩す電磁波過敏症の人が増えないか危惧しています。経済産業省にアナログメーター継続を求める要望書を提出するため、署名を集めています。

設置されていたスマートメーター

設置されていたスマートメーター

<2月25日のメールより>
 両隣の方がスマートメーターを取り外す手続きをしてくださり、本日工事が終わりました。自宅に戻って検証した結果、ピタッとめまいとふらつきが治まりました。両隣以外はスマートメーターのままなので、前を通るとめまいがしますが、自宅から離れているので、しばらく様子をみようと思っています。
 軽度のESの私が反応する位なので、スマートメーターがいかに危険なものか実感させられました。スマートメーターを取り外してくれた両隣の方の優しさに感謝の気持ちでいっぱいです。
 時間はかかりましたが、集合住宅のスマートメーターを取り外すことができました。これから大久保様に同じような相談があるかと思いますので、私の体験談が参考になれば幸いです。

関西電力のチラシ(表)。電波を出すことは示されていない

関西電力のチラシ(表)。電波を出すことは示されていない

関西電力のチラシ(裏)。電波を出すことは示されていない

関西電力のチラシ(裏)。電波を出すことは示されていない

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