「携帯電話などのリスクのキャンペーンを」 イタリアの裁判所が政府に命令

 イタリアのラツィオ州(州都はイタリアの首都ローマ)の行政裁判所が政府に対し、携帯電話やコードレス電話による健康へのリスクを一般に知らせるキャンペーンを開始するよう命じたと、ウェブサイト「Microwave News」(1月16日付)などが報じました。この記事を紹介します。原題はItalian Court Orders Public Safety Campaign【訳・網代太郎】


 予防を提唱する人々が勝訴し、イタリアの裁判所は政府に対して携帯電話やコードレス電話による健康へのリスクを一般に知らせるキャンペーンを開始するよう命じました。
 情報キャンペーンは7月16日までに始めなければなりません。
 ローマの裁判所は昨年11月に判決を下しましたが、発表はつい昨日行われました。
 本日、政府はこの判決に上訴しないと発表した、とStefano Bertone(ベルトーネ)はMicrowave Newsに語りました。ベルトーネは、トリノのアンブロジオとコモドの法律事務所に所属しており、政府に行動を強制することを訴えた「APPLE」と呼ばれる市民団体を代表して支援しています。APPLEは、「エレクトロスモッグ(電磁波汚染)の予防と闘いのための協会」の頭字語です。
 共同プレスリリースでは、保健、環境、教育研究の3省が、携帯電話を安全に使用する方法について一般の人々の認識を高める必要があることを認めています。
 「この判決はイタリアだけでなく世界中で重要な意味を持っている」とベルトーネは言いました。「現時点では、安全衛生に関する情報は携帯電話のマニュアルに含まれています。これは十分ではありません。もしそうであれば、十分な情報がすでに利用可能だという政府の主張に裁判所は同意したでしょう」。
 2012年10月、イタリア最高裁判所は、12年間の携帯電話の使用が脳神経の一つ(三叉神経)に腫瘍を発生させたと主張した実業家が提起した労災保険の請求を認める判決を出しました[訳者注:会報第79号既報]。APPLEの創設者であるGino Angelo Levis(レビス)は、原告の専門家証人でした。

 

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