(ミニニュース)携帯で脳腫瘍、伊最高裁が労災認める

 仕事で携帯電話を長時間使用したことが脳腫瘍の発症につながったとの男性(60)の訴えを認めたイタリアの最高裁の判決が10月18日に確定した。全国労働災害保険協会に労災保険の支払いを命じた。訴えによると、男性は2002年までの12年間に仕事で一日5~6時間、携帯電話やコードレス電話を耳に当てて使い続け、頭部左側に良性の腫瘍ができ、手術を受けた。判決は、携帯電話使用と脳腫瘍発症の因果関係を示したスウェーデンの学者らの研究について「信頼性が高い」と認定。携帯使用は腫瘍の「少なくとも原因の一つと言える」とした。男性は1審で敗訴。2審では勝訴し、協会側が上告していた。(10月18日共同通信ほか)

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