スマートメーター問題は続いている
スマートメーター(スマメ)に関する相談は相変わらず続いています。10月1か月間だけでも全国から14件の相談が寄せられています。一番多いのは、一度アナログメーター(アナメ)に戻したが再び期限が来て「スマメにします」という電力会社からの連絡に対する相談です。「もう在庫がない」「どうしても月1回通信するスマメにさせてくれ」とより強硬にユーザーに迫ってくるケースが多いです。なかには、今でも「もうアナメの在庫はまったくありません」と言っておきながら「見つかりました」(四国電力)といけシャーシャーと言ってくることです。そのユーザーは「ますます電力会社への不信感が強まった」と憤慨しています。
反撃するユーザーの姿勢は「スマメを強制する法律はありません」「そのことは経産省資源エネルギー庁も認めています」で強気に攻めることです。「でも計量法で交換期限は決まっています」という電力会社に対しては「アナメの在庫がないというのは電力会社がアナメ製造発注をしないからです。計量法にはスマメでなくては交換できません、とは書いていません」「製造発注しないでスマメに交換しろというのは、事実上の強制です」と反論します。「それなら協定書をむすんでほしい」と電力会社は言ってきますが、「私はアナメに交換してほしいと要求しているだけです。それなのにアナメに交換しないのはあなた方電力会社です。計量法違反は電力会社です。ですから協定書は結びません。結めば計量法違反の事実をユーザーが認めたことになります」と反論します。電磁波研スタッフは計量法期限が切れたアナメを使っていますし、協定書は結んでいません。全国でアナメを使っている人は少なくありません。【大久保貞利】
秩父市でソフトバンク基地局により体調不良に
埼玉県秩父市のAさんの家の200m先に半年前からソフトバンク基地局が建ちました。稼働してから頭痛、しびれ、耳鳴り、等の症状が出始めました。年老いた母が同居しているので心配です。シールドカーテンを取り付けたりして対策はしていますが、根本的な対策にはなっていません。【大久保】
福岡県で太陽光パネルにより体調不良
福岡県に住むBさんからの相談。今年8月に隣家が新築しました。隣家は太陽光パネルを付けましたが、それから後頭部が締め付けられたり、ふらついたり、頭が働かない、疲労感等が出ました。あまり強く出ると人間関係にひびが入るおそれがあるので、どうしたらいいか悩んでいます。私からは①太陽光発電設備で健康が害された事例をインターネット等で調べ、ご自身にも健康障害が出たことをけんか腰でなく丁寧に説明する、②太陽光発電設備のパワーコンディショナー部分が(直流を交流に変換する部分)とくに電磁波が出る、③その部分をあなたの家から遠ざける工事をしてもらい場合によっては設備工事費をあなたが負担する、ことをソフトに隣家の人に持ち掛けたらどうか、とアドバイスしました。【大久保】
各地で携帯電話基地局トラブル
高知県四万十川市(ソフトバンク)、神奈川県鎌倉市(会社名不明)、千葉市(楽天)、東京都世田谷区(ソフトバンク)、で基地局トラブルが起きています。
四万十川市のCさんの母の家から3mという至近距離にソフトバンク基地局が2019年に建ちましたが、母はそれ以来不眠や音で悩んでいます。音は基地局の電源装置を冷やすためのファンの音が原因です。
鎌倉市の例は町内会長からの相談で、差し当たって、内部学習会を開くことになっているそうです。
千葉市は楽天基地局で、今年5月から稼働しましたが、基地局周辺に住むDさんは耳鳴り、頭痛等の症状が出ています。自治会長に相談しても「問題ない」と相手にしてくれません。
世田谷区のEさんからは、住んでいるマンションにソフトバンク基地局計画が出て、Eさんは管理組合の理事をしていますが、理事会は建設賛成で困ってるとのことです。【大久保】
多摩市で電磁波講演会に45人参加
東京都多摩市の多摩市消費生活センター(ベルブ永山)で多摩市消費者団体等連絡会主催の「便利さと共に広がる『新しい公害』~電磁波」講演会が開かれました=写真。当日は40名の定員でしたが、45名が参加しました。多摩市以外からも多くの方が参加されました。大久保が1時間25分講演し、残り5分は携帯基地局模型を持参した杉山英一さん(会報第143号参照)が「電磁波過敏症の話」をしました。講演後も質問がたくさん出て盛り上がりました。講演会後交流会がもたれ、十数人が参加されました。交流会に参加された人から「東電の人が『スマメに反対している人にアナメを付けることも検討している』と言っていた」という重要な話を伺いました。東電も困っているんでしょうね。【大久保】