電磁波過敏症の私の生活

小林さん(会員、奈良県)

 奈良県御杖村で電磁波過敏症(ES)の方のための避難ハウスを運営されている小林さんが、ご自身の普段の生活で使っているもの、食べているものについてお教えくださいました。ES、化学物質過敏症(CS)の方は個人差が大きいので、小林さんがお使いになれるものをすべての過敏症の方が使えるとは限りませんが、大変参考になると思います。


暖房
 CS対応の無塗装のペレットストーブ(北海道旭川市の旭設備)。煙突が必要。20Wのペレットストーブ(煙突不要)もありますが、塗装されているのでにおいが心配です。

旭設備のペレットストーブ

 「クロレッツやわらか湯たんぽ足用タイプ」。潜水服の生地を使用して熱湯を入れ足を入れる。とても重宝しています。

やわらか湯たんぽ足用タイプ

 少々の電気が平気なときは、エアコンよりも電磁波が少ないセラミックファンヒーターで部屋を暖め、入室前に消すという方法で、けっこう暖まります。夫がリサイクルショップでユアサYA-S1260Kを2,500円で購入。

食事
 マクロビオティック食が基本ですが、マクロビ食に欠けている生の酵素を摂るために、毎朝、果物、野菜、チアシード、豆乳をスムージーにして飲んでいます。
 補助的に「コーボン」(天然酵母飲料)、「バイオノーマライザー」(パパイア酵素)、亜麻仁油などを摂っています。
 間食はほとんどしませんが、食べるとしたらナッツです。
 化学物質に曝露したときは、梅醤番茶、梅肉エキスが効くように感じています。

アース
 外出後は、必ず裸足になって土の地面でアースをします。私は、周囲をポリカーボネートで囲み足元は地面という「アース専用部屋」を作りました。そこで冬は外にストーブを置き「やわらか湯たんぽ肩用タイプ」を足の甲に置いて、土にお湯をかけつつアースしています。

やわらか湯たんぽ肩用タイプ

 近くに土の地面がない都会暮らしの方は、室内にできるだけ大きなコンテナを用意して土を入れて30分くらいアースをした方が、やらないよりは絶対に良いと思います。


 マニュアル変速・ディーゼルエンジンの25年以上前に製造された古いジープを使っています。ガソリンエンジンには点火プラグがありますが、ディーゼルにはありません。幌掛けなので車体に金属が少なく電磁波を呼び込みにくいです。

家電
 電灯は「GENTOS Explorer EX-1977IS」を使用しています。暖色のLEDライト(6V)です。私の避難ハウスや別荘に避難してきた方々、全員使えました。

GENTOS Explorer EX-1977IS

 電話機は25年前のファクス付き電話。ファクス送信時は、送信操作を終えたらシールドクロスをかけてすぐに離れます。
 冷蔵庫は、150L以下の省エネタイプでないものを2台使用しています。リサイクルショップで買った時に実際に電磁波を測定したところ、大型の省エネタイプの10分の1程度でした。
 洗濯機はインバータでない物と、二槽式の物を使っています。

運動
 スマートメーターの影響で別荘地に住めず長尾の山中の家へ移って6カ月になりますが、12月から心機一転、毎日雨でも雪でも往復1時間歩いています。坂道なので、けっこうきついです。終わると汗びしょびしょです。

入浴
 塩一握りと、その半分の重曹を入れると、体が楽になります。

就寝
 寝る前に軽い気功(矢山式)をしてから寝ています。腕振り(スワイソ-)は1日最低200回、多い日は500回やります。

住居
 アルミサッシは電磁波のアンテナになるため、私はすべて木の建具や障子を使って家を建てました。

最後に
 ES、CSなのに、無頓着に合成洗剤、柔軟剤、シャンプー、リンスを使っている人は多いです(私の所へ避難しに来る人の中にもいます)。これは注意してほしいです。ESとCSとの併発率は80%で、CSからESになる人が多いですが、私のようにESからCSになる人もいます。特に男性に、自分はESだけだからと思っている人が多いです。
 家では、できれば私のように家電製品を電気小屋にまとめ、生活する家は無通電にすることがベストだと思います。

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