各地の取り組み

超低周波音過敏症からESに

 福岡県のAさんは1年半前に超低周波音(可聴域音より低い周波数の音)で過敏症になりましたが、今年の春からES(電磁波過敏症)も発症しました。一般的に電磁波過敏症と化学物質過敏症と超低周波音過敏症は、原因は「電磁波=横波」「化学物質」「超低周波音=縦波」と異なるものの症状は酷似しており、併発しやすい関係にあります。Aさんははじめ超低周波音が原因で不快感、圧迫感、肩こり、嘔吐、食欲不振等の症状が主に出ました。現在はそれに加えて不眠、めまい、疲労感、頭痛等の電磁波過敏症に多い症状が出ています。Aさんは拙著『電磁波過敏症』(緑風出版)を読んで、自分が電磁波過敏症を発症したことを確信しました。【大久保貞利】

横浜市でKDDI基地局問題

 横浜市のBさんが住む賃貸マンションの屋上にKDDI基地局が建ちました。オーナーが契約したのですが、Bさんたち居住者の了解は一切とっていません。賃貸マンションなので分譲マンションほど住民の結束は強くなくどうしたらいいか困っています。当研究会に相談し、まず基地局の問題点を整理し、わかりやすいチラシを居住者にまくことからはじめようとしています。賃貸マンションでも基地局を撤去した例はいくつもあります。【大久保】

上田市でソフトバンク基地局計画

 長野県上田市のCさんの家の前の通りをはさんでソフトバンク基地局が計画されました。Cさんの家から5~6mの至近距離です。この基地局はこれまでは家から200m以上離れた場所にありましたが、老朽化していったん取り壊し、現在の場所に移築されることになりました。Cさんはそれまでは基地局に無関心でしたが、いざ自分の家の前に基地局が建つことになり心配になり当研究会に相談にきました。ますは拙著『電磁波の何が問題か』(緑風出版)に基地局の問題点と取り組みのノウハウが載っているので、Cさん自身が問題点を把握し、周辺の住民に知らせていくことから取り組みを開始しました。【大久保】

スマートメーターに反対すると「電気止められる?」

 愛知県のDさんは中部電力から何回もスマートメーターに交換するよう連絡がきています。しかしスマートメーターの健康問題を懸念し、交換に反対しています。しかしいつまでも反対しているとそのうち中部電力から電気を止められてしまうのではと心配になっています。そんなことはありません。電気は公共性のあるインフラで、電気料金を長い間支払わないといった特殊なケースを除いて電気が止められることはありません。ましてやスマートメーターを強制する法律がないことは経産省も認めています。実際、スマメに反対したことで電気が止められたケースは一度もありません。関東圏で一度電気が止められたケースがありましたが、その方は外国人で言葉の意思疎通がうまくいかなかったことが大きな要因で、あくまで例外ケースです。現在は解決しています。【大久保】

ESで苦しむ母親に娘が素晴らしいアイデア

 関西圏に住むEさんはCSとESに苦しんでいます。その母親に苦しむ姿を見てきた娘がいろいろアイデアを出しています。①CS、ESのためのカフェや宿泊スペースやシェアハウスの開設。そのために寺や古民家を活用できないか。②CS、ESのためのヨガ、瞑想、農作業。また囲碁や将棋もいのではないか。③CS、ESのための情報交流の場。実現には資金やスタッフの確保など解決しなければならない課題は多いが、こういうことは考える娘さん、素敵ですね。【大久保】

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