各地の取り組み

延岡裁判で現地見分と証人尋問

 KDDI基地局で健康影響を受けた宮崎県延岡市の住民らによる訴訟の控訴審で、福岡高等裁判所宮崎支部は6月4日に現地見分と証人尋問を行う。証人尋問では、原告でない住民が基地局建設以来鼻血に悩んでいることなどを証言し、吉富邦明・九州大学教授が昨年8月に現地で行った電磁波強度検査結果を中心に証言する。傍聴席の数が限られているので、傍聴を希望する方は、事前に原告団に連絡を(連絡先がわからない方は、当会へご相談ください)。【会報編集担当】

浦和でKDDI基地局契約更新に反対の声

 さいたま市浦和にある分譲マンションのKDDI基地局が更新時期を迎えたことを契機に、住民有志が「更新拒否=撤去」の方向で、動き始めました。
多くの居住者は、「基地局賃貸料」という〝経済的メリット〝をこれまでは安易に受け入れてきましたが、健康面でのデメリットに目が向くように住民有志は取り組んでいます。【大久保貞利】

4月12日、渋谷区初台で学習会

 東京都渋谷区初台でKDDI基地局建設の動きがわかり、4月12日、緊急の電磁波学習会が本町区民会館で開かれました=写真。緊急学習会にもかかわらず、34名が参加しました。まだ不確定ですが、KDDIは「中止」の方向で検討し始めたようです。【大久保】

国分寺でいきなりKDDI基地局工事始まる

 東京都国分寺市でKDDIの基地局建設工事が始まりました。現場から数メートルの距離に住む住民が驚き、工事の人に抗議し、建設工事はいったん中断となりました。その後、KDDIに説明会を開くよう要求し、説明会が持たれました。説明会には約50人の住民が集まり、参加した住民のほとんどが「いきなり工事するやり方はおかしい」とKDDIを批判しました。とりあえず、説明会は今後も開くことをKDDIに認めさせました。説明会には市議も参加しました。【大久保】

多摩市でソフトバンク基地局が、これもいきなり工事

 東京都多摩市でソフトバンクが基地局建設工事を始めました。建設現場の隣に住む住民Qさんが、抗議したところ、工事は中断しました。Qさんは8年前に一戸建住宅を購入しましたが、自宅の隣地の低層マンションの屋上に基地局を建設しようというのですからたまりません。Qさん家の2階部分とアンテナは同じ高さにあります。最近の携帯会社は、以下の傾向が見られます。①分譲マンションでなく賃貸マンションを狙う、②高層マンションでなく、低層マンションを狙う、③もっぱら携帯会社は裏に隠れ、下請け工事会社が前面に出てくる、④説明のためコンサルタントが入れるケースが増えた、などです。【大久保】

渋谷区初台で電磁波学習会

 5月14日、渋谷区初台青年館で「生活学校自主学習会」として、電磁波学習会が開かれました。約20名が参加し、熱心に質問も出されました。【大久保】

練馬でドコモ基地局、強引に通電

 会報83号で紹介した練馬区のドコモ基地局の続報です。ドコモが突然3階建賃貸マンション屋上に基地局を建設し始めたことがきっかけで、周辺住民が粘り強く反対運動を続けてきました。4月19日に開かれた説明会では住民が強く反対し、ドコモ側も説明会打ち切りを宣言しなかったにも関わらず、5月上旬、ドコモは一方的に通電し基地局の稼働を開始しました。住民に対するこの背信的行為を許さないために、今後も住民たちは反対運動を続けていく決意です。【大久保】

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