各地の取り組み

府中市でソフトバンク基地局計画「いったん保留」

 東京都府中市内のマンション屋上にKDDIが基地局を設置したいと計画しました。住民有志は反対の意向を表明しましたが、KDDIは建設の方向を変えませんでした。そこで住民有志は学習会を予定していましたところ、突然、KDDIかから「計画はいったん保留したい」と言ってきました。理由は「予算がないから」というのです。住民有志は突然の翻意に戸惑いましたが、喜ばしいことなので、学習会は取りやめになりました。しかし、いつ浮上してくるかわからないので警戒は続けています。それにしても「予算がないから計画を保留する」なんて、そんな理由ってあるんでしょうか。正直に反対する住民があるから撤退しようと言えばいいのに。【大久保貞利】

町田市で基地局規制条例化のための請願の動き

 東京都町田市には盛岡市等のような「基地局計画を事前に周辺住民の知らせる」条例はありません。そこで12月の市議会で「少なくとも、アンテナの電波密度、最大出力、電源設備ワット数、時間帯別出力等を実際の計測値を基に事前に近隣住民に知らせる」ことを含んだ条例制定を求める請願を行いました。議会では住民2名が説明しました。請願を要求する署名は1480筆集まりました。
 請願にあたってはすべての会派から紹介議員になっていただきましたが、残念ながら「継続審議」扱いになりました。市当局は「基地局問題は総務省の管轄だ」と逃げの姿勢です。住民の暮らしの安全性確保は、地方自治体の責務なはずですが、こうした国に従属する姿勢は問題です。【大久保】

都内の基地局でオーナーが契約解除を表明

 まだ微妙な段階なので場所は伏せますが、都内の基地局計画でオーナーが「契約解除」を決断しました。周辺住民の粘り強い取り組みの結果です。携帯会社はすぐにオーナーの意志に基づいて基地局を撤去すべきです。ここでは、基地局は設置されていますが、稼働はしていません。携帯会社は、周辺住民に説明せず、オーナーにだけ「基地局は安全だ。周辺住民も電波が通って喜ぶ。オーナーには賃借料が入る」といいことづくめで基地局を売り込みます。それでいて、オーナーが反対住民の声に驚き、契約を解除しようとすると「契約を結んだのだから、解除するなら違約金を支払え」とオーナーを脅します。これは携帯会社の常套手段です。しかし、こんな悪質な脅しに屈してはいけません。オーナーが断固とした決意でいれば契約解除は成立します。【大久保】

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