新潟市西区小針台で基地局中止 電磁波学習会に110名参加の力で

 5月29日、新潟市西区小針台の私立幼稚園多目的ルームで、「自治会主催電磁波学習会」が開かれました。緊急学習会にもかかわらず、住民110名が参加しました。

突然ドコモの基地局計画
 小針台は新潟市の閑静な住宅地区です。そこにドコモが突然基地局を建設する計画を建てました。基地局建設予定地近くに住むBさんの奥さんはES(電磁波過敏症)で、転地療養も強いられる位、症状に苦しんできました。せっかく症状も落ち着いてきたのに、基地局が建ってしまったら、また自分の家に住めなくなるおそれが大です。それを危惧したBさんが自治会長ほか地域の人に基地局の危険性を訴える一方、電磁波問題市民研究会にも連絡をとってきました。

危機感もった住民パワーの勝利
 Bさんが当研究会に初めて連絡が来たのは5月24日。聞けば「5月30日に工事着工」だと言います。そこで5月29日、つまり工事着工前にどうしても学習会を開きたいと言うのです。切羽詰まったBさんのお気持はわかるが、「そんな準備不足で学習会を開いても、肝心な人が集まらなかったら、無駄になりますよ」と私(大久保)は諌めました。でも結局開いてみたら、なんと110名も住民が参加しました。これには驚かされました。結局、この力で、6月2日、自治会長が「基地局建設計画の中止」を申し入れ、ドコモもあきらめました。

最強の地域チェーン
 私は新潟市の地理に明るくないのですが、これまで西区には3回講師と来た五十嵐2の町、寺尾北、そして今回の小針台は、隣り合った町でした。緊急学習会には寺尾北の田村さんら、五十嵐2の町の多久和さんが来ていました。本当に素晴らしい地区と住民たちです。【大久保貞利】

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