関西鉄道協会からの回答

平成26年8月12日

電磁波問題市民研究会
 大久保 事務局長様

関西鉄道協会
 専務理事 O

 拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
 このたびは貴重なご意見を頂きありがとうございます。本年7月17日に当協会にご送付頂きましたご要望「携帯電話利用緩和の撤回と、携帯オフ車両の継続・拡充を求めます」につきましてご回答いたします。

 関西鉄道協会加盟各社および西日本旅客鉄道株式会社の25社局(以下「関西の各鉄道事業者」と
します)は、総務省の「各種電波利用機器の電波が植込み型医療機器へ及ぼす影響を防止するための
指針」に基づき、従来優先座席付近(一部の社局では携帯電話電源オフ車両)では終月、携帯電話の電源をお切りいただく取り扱いとしておりました。
 しかし、第2世代携帯電話サービスが終了し、携帯電話の発する電波が植込み型医療機器に影響を与える距離が短くなったという調査結果を受けて、平成25年1月に総務省の指針の改正が行われました。また、携帯電話の主な利用形態が従来の通話からデータ通信に移るにつれて、お客様から優先座席付近での携帯電話の使用を求める声が増加しており、車内でお客様同士の口論等のトラブルが発生している等、常時電源をお切りいただくことにご理解が得られにくくなっております。加えて、携帯電話が単なる通話手段から、緊急地震速報の受信のような緊急時の非常通報ツールとしての社会的な役割を担うようになっており、優先座席をご利用のお客様からも緊急時の連絡手段として携帯電話を使用させてほしい、といった声も寄せられております。

 これらの状況を踏まえて、関西の各鉄道事業者において、車内優先座席付近での携帯電話の取り扱いについて、指針改正の内容の検討に加えて医療関係者や植込み型医療機器の利用者へのヒアリングを行いました。その結翠、「携帯電話が医療機器に近づいたとしても、機器が壊れるわけではなく、すぐに正常作動に戻る程度の影響である」「終日携帯電話電源オフを呼びかけることが、かえって携帯電話の電波のリスクが過剰に評価され、不安をあおっている」「一方で混雑時には一定の配慮が必要である」といったご意見を頂いたことを踏まえて、関西の各鉄道事業者は、車内での携帯電話の取り扱いを「優先座席付近では混雑時には電源をお切りいただく」よう変更することを決定し、本年6月25日に広報発表を行ったものです。また、これまで独自の施策として携帯電話電源オフ車両を設定していた阪急電鉄等についても、特別に車両を区切って電源オフへの協力を呼びかける施策を変更し、他の関西の各鉄道事業者と同様に優先座席付近で混雑時に携帯電話の電源をお切りいただくこととしました。

 なお、携帯電話の電源をお切りいただく「混雑時」については、携帯電話と植込み型医療機器の離隔距離を15cmとする総務省の指針をもとに、お客様が混雑していると判断しやすい「お客様の体同士が触れあう」程度として、これを混雑時の状態を具体的に表したイラストとともに掲載した関西の鉄道事業者共通のポスターを作成して駅構内・車内に掲出しております。
 このように、関西の各鉄道事業者が共同で取り組みを行うことで、より多くのお客様に優先座席付近での携帯電話の取り扱いにご協力頂けるように努めております。

 今回の取り扱いの変更は、上述のとおり総務省の指針に基づいて実施したものです。公共交通機関である鉄道のお客様には様々なご意見やお考えをお持ちの方がいらっしゃる中で、関西の各鉄道事業者ともお客様に可能な限り快適にご利用頂けるよう、公的な基準や、世論の動向を総合的に勘案して、様々な乗車マナーの啓発に取り組んでいるのが実情であることにご理解頂き、今後とも引き続きご愛顧頂きますようお願い申し上げます。
 末筆ではございますが、皆様のご健康とますますのご活躍をお祈り申し上げます。

敬具

 

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