NPO法人市民科学研究室主催学習会 5Gで増える電磁波とそのリスク
学習会「5G(第5世代移動体通信)で飛躍的に増大する電磁波曝露―そのリスクを検討し対策を議論する」が1月26日、都内で開かれました。主催はNPO法人市民科学研究室(市民研)内のグループ「環境電磁界研究会」。当会(電磁波問題市民研究会)と名称が似ているだけでなく、メンバー3名のうち2名が当会の事務局員(鮎川哲也と網代)であるため(もう1名は市民研代表理事の上...
学習会「5G(第5世代移動体通信)で飛躍的に増大する電磁波曝露―そのリスクを検討し対策を議論する」が1月26日、都内で開かれました。主催はNPO法人市民科学研究室(市民研)内のグループ「環境電磁界研究会」。当会(電磁波問題市民研究会)と名称が似ているだけでなく、メンバー3名のうち2名が当会の事務局員(鮎川哲也と網代)であるため(もう1名は市民研代表理事の上...
鮎川哲也 総務省が主導して各事業者が取り組んでいる5Gの実証実験の中から主なもの、分かりやすいものを紹介する。そこで試されている技術によるバラ色の未来が描かれているが、そんなに良いことばかりではない。私の個人的な見解も入っているが、5Gの技術と、その技術が私たちに与える影響について皆さんとともに考えたい。 総務省は「ICTインフラ地域展開戦略検討会」...
「情報通信審議会情報通信技術分科会新世代モバイル通信システム委員会報告概要」(2018年7月)に示されたパラメータ(空中線電力、給電線損失、利得)をもとに計算。帯域幅はLTEが40MHz、5Gの3.7/4.5GHz帯が100MHz、5Gの28GHz帯が400MHz。受信側端末の高さは地上2m。 基地局の種類 空中線 電力 (dB/MHz...
上田昌文さん 5Gの電磁波(電波)を考える前に、電波のリスクに対して現在どう対応されているのかを踏まえなければならない。国際非電離放射線防護委員会(ICNIRP)などによる現行の規制は熱作用のみに注目していることが大きな問題。非熱作用については「科学的に十分な証拠がない」として退けている状態が長年続いている。 しかし非熱作用による健康影響の可能性を示...
網代太郎 携帯電話は、アナログ方式だった第1世代から、第2世代以降はデジタル方式に変わった。第3世代(3G)からは世界共通方式となり、さらに「3.9世代」とも呼ばれていたLTEなど、そして第4世代(4G)の「LTE-Advanced」「WiMax2」へと「進化」した。世代が代わるにしたがって、携帯電話の通信速度が上がり、大量の情報をより短時間で送信できる...
高松市でKDDI基地局拡充工事反対運動 香川県高松市内で22年前の1995年にKDDI基地局が建設され稼働しました。地域住民に当時十分な説明はありませんでした。それでも当時「拡充工事の際は事前に住民説明する」などの約束は取り付けました。基地局が建設されてから周辺水田の水が溜まりにくくなったり、井戸水が枯れるなどの水脈被害が発生しました。それなのに、KDD...
総務省は11月2日、5G周波数の割当て指針の案を公表しました。指針が掲げる「絶対審査基準」に基づいて審査し、点数が高い携帯電話事業者から順番に希望する周波数を割り当てるとしています。 4Gまでは通信可能となる人口カバー率が指標だったため、各社は人口密度が多い都市部から優先的に基地局を整備しました。これに対して5Gは携帯電話やスマホでの通話・通信だけでな...
滋賀で出力150WのKDDI基地局建つ 滋賀県でKDDIの基地局が建ちました。高さ20mで出力が150W。高さも高いですが、150Wというのは大きいです。20Wとか30Wが普通です。住民のAさんは家のWiFiを測ったら「0.01μW/c㎡」でしたが、基地局からの電磁波は「0.75μW/c㎡」で、75倍もありました。リヒテンシュタインの基準値は「0.1μW...
第5世代移動通信システム(5G)の全国展開を希望している携帯電話事業者4社に対する公開ヒアリングが10月3日に総務省で開かれました(議事録)。日本では東京オリンピック・バラリンピック(オリパラ)が行われる2020年の5Gサービス開始を目指すとされてきましたが、4社のうち、NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は、来年(2019年)から一部のサービスを始...
最近少しずつ耳にするようになった5G。電波監理を行う総務省や携帯電話各社は5Gが普及することによるバラ色の未来を描くが、そのシナリオは思い通りに進むのだろうか。そして、私たちを幸せにするのだろうか。 今後起こりうる問題などをあげ、5Gについて考えてみたい。 まず、そもそも5Gは必要なのだろうか。5Gの大きな特徴は「高速・大容量化」「端末接続数」「低...