スマートメーター問題は続く

「川越支社でアナログメーターに交換した例はない」というウソ
 埼玉県の郡部の町で、Pさんの家にスマートメーター交換のチラシが入りました。
 Pさんが断りの電話をしようとする前に、チラシの入った翌日に交換されてしまいました。驚いてPさんは抗議の電話をしましたが、「アナログメーターの在庫はない」「川越支社管轄でアナログメーターにした例はない」と強硬でアナログメーターに替えようとしません。これまでに何回も東電の人が自宅まで来ましたが、毎回同じ話の繰り返しです。
 そこで「支社の人ではラチがあかない。本社の人を呼べ」と要求したら、初めて本社のスマートメーター推進室の人が来ました。Pさんと支社の社員、本社の社員交えて話し合いをして結果、もう一回会いましょうとなり、その日は終わりました。「川越支社でアナログメーターに交換した例はない」という東電の説明については、交換した事例があることを当会を通じてつかんだPさんの反撃と、強い意志から、次回は少し進展があるかもしれません(ないかもしれませんが)。とにかく、電力会社は平気でウソを言います。

スマートメーターにしたら料金が倍に
 奈良市のRさんは、アパートを経営しています。Rさんはアパートのスマートメーターに反対していたのですが、関電は強引にスマートメーターにしました。
 スマートメーターに変わってから、驚いたことに、それまでの月々の料金より、2倍も多く請求されました。スマートメーターによる誤請求は海外でも報告されていますが、日本でも起こっているのです。Rさんの怒りは大きく、訴訟も視野に入れて関電と闘っています。当研究会は支援します。

藤井先生による「実験」を受けた
 神戸市で歯科医院を開業されている藤井佳朗先生と東京でお会いました。いろいろ有意義なお話を伺いました。
 そのあと、スマートメーターとアナログメーターがそれぞれ設置されているお店の前で、私を使って実験していただきました。どういう実験かというと、それぞれのメーターから2~3m離れたところに私が立ち、藤井先生が私を同じ力で押すと、アナログメーターの前では踏ん張れるのですが、スマートメーターの前では同じ力なのに、かんたんによろめいてしまうのです。不思議な体験です。スマメから5~6mぐらい離れると踏ん張れます。
 藤井先生は、「最近、駅ホームでよろめいて線路に落ちるのはスマホを体に身に着けていることと関係している」と主張されています。大阪の伊丹駅ではホームに設置されているベンチの向きがすべて線路と反対側を向いています。「ホームへの転落事故防止の措置」だそうです。いやはや、大変な時代に私たちは生きているんですね。【大久保貞利】

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