閑話休題 アーユルヴェーダの国・スリランカ

 2月にスリランカを訪れました。インドよりさらに赤道に近いこの島国は昔セイロンと呼ばれていました。広さは北海道よりやや小さく、人口は2千万人です。日本からは飛行機で約9時間かかる遠い国です。

インドの亜流ではない
 スリランカとは“光輝く島”という意味で、1948年にイギリスから独立しました。仏教徒が人口の7割を占めています。8年前に内戦が終結し、今は至って治安の良い国です。私も「スリランカはインドの亜流の国」と行く前は思っていましたが、インドのようなホームレスはあまりいなく、医療と教育は無料です。ガイドは「インドとスリランカの関係は、中国と日本にどちらかというと似ている」と説明しました。「日本人は歴史的に中国から文化等を学んだが、日本のほうが教育水準が高く、どことなく中国と日本は微妙な感情のもつれがあるのと同様で、スリランカもインドの横暴さに複雑な思いを抱いている。これまでスリランカは30年近く内戦をしていたので、いろんな面で後れをとっていたが、教育水準は高いので、これから急速に後れを取り戻すと思う。20年後に来たら、大久保さんも違ったスリランカを見ているはずだ」。なかなか洞察力のあるガイドに出くわしました。
 スリランカの仏教はタイなどと同じく「上座部仏教」で、葬式仏教と揶揄される大乗仏教の日本の仏教と違い、民衆に根を張っています。仏教の力で医療と教育の無料化が実現しているのです。残りの宗教はキリスト教が11%、ヒンドゥー教が10%、イスラム教が8%です。

野生の王国でもある
 最大の都市はコロンボ(首都ではない)で人口は230万人。コロンボは高層ビルがそびえ、交通渋滞も激しいですが、この都市はスリランカでは別格で、コロンボ以外はのんびりした町です。
 有名な世界遺産は「シーギリア・ロック」。ジャングルの中にそびえ立つ高さ195mの巨大な岩山で、その頂上に王宮跡があります。王宮は今から1500年前に栄えていました。といっても栄えたのはわずか11年間。悲しいカーシャバ王の物語です。カーシャバは実父の王を監禁し王位を簒奪しましたが、腹違いの弟王子の復讐を怖れてこんな高い岩山の頂上に王宮を造成しました。しかし、守るにはよくても統治には向かないこの岩山王国は11年で滅びました。
 熱帯の国スリランカはジャングルが多く、野生の王国でもあります。私もジープサハリを楽しみました。野生の象を4~5mまで近寄って見るのはちょっとしたスリルです。

生きる知恵・アーユルヴェーダ
 スリランカは「アーユルヴェーダの国」としても知られます。アーユルヴェーダとは、サンスクリット語で「生命の科学」あるいは「生きる知恵」という意味です。健康で幸せに人生を送るにはどうしたらいいか、というのがアーユルヴェーダであり、伝統医療とか伝承医学と訳されますが、その概念では収まりません。
 医療というと、日本では西洋医学を思い浮かべますが、西洋医学は「悪い部位を見つけ、そこに直接働きかけ治す」という手法を取ります。しかしアーユルヴェーダはもっとホリスティック(全体的)に病気をとらえ、食生活や精神面の健康も含めて病気に取り組みます。病気になったのは、悪くなった部位部分だけに原因があるのではなく、体のバランスを失ったことにもっと根本的な原因があると考えるのです。電磁波過敏症の治療に通じるなにかがある、と私は思いました。

1日カレー三食でも偏らない秘訣
 スリランカでは、1日カレーを三食食べます。はじめそれを聞いたとき、「なんと偏食なのか、栄養補給は大丈夫なのか」と思いました。まさに実態知らずの浅知恵でした。スリランカ人のカレーと日本のカレーはまったく違います。中央にライスを置きますが、その周りに六皿ほど副食を並べ、それを混ぜて食べます。その副食が実に多彩で、栄養バランスにも優れています。葉野菜、根野菜、果物、豆、小麦粉、食物繊維とタンパク質が豊富な野菜、コメも玄米に近い、チキン、魚、等々です。
大竹しのぶもはまっていた

アーユルヴェーダ・トリートメント
 私はアーユルヴェーダ治療法(トリートメント)の2時間コースを体験しました。3月10日の朝日新聞夕刊の『大竹しのぶ・まあいいか』の記事で、女優の大竹しのぶが「スリランカでアーユルヴェーダを1週間体験した」とありました。私の2時間コースと違って、1週間コースです。しかも「本来は2週間が治療の基本」と書いていました。
 アーユルヴェーダは治療にすべて自然界から採れた樹木の皮、枝、葉、根、実、花、ギーと呼ばれる水牛の精製バター、ごま油、ココナッツ油等からつくられたオイルが使われます。マッサージもこのオイルを使って全身をもみほぐします。“シロダーラ”というトリートメントは額の真ん中に、温めたオイルを20分ほど、ゆっくり静かに流し続けます。体から『毒素』を引き出す効果があるといいます。

なんだかスリランカにはまりそう
 ここ2年ほど、ベトナムにはまり、3回もベトナムを訪れました。北、中部、南部とベトナムを見てきましたが、初めて訪れたスリランカも魅力的な国です。ちょっと遠いのが玉に傷ですが、何回も訪れてみたい国になりました。いっぱい剪定仕事して、またアーユルヴェーダで毒素を出すとしましょうか。【大久保貞利】

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