新電力でアナログメーター使用の一例

川合徹さん(会員、東京都)

 今年の3月より、遅まきながら新電力会社に切替を行ったので、ひとつの例として報告する。会員の皆さんの参考になれば幸いである。
 電力自由化はまだまだ不十分だとはいえ、あの事故を起こした当事者であり、今なおとんでもない会社であり続ける東京電力の管内に住む者としては、早いこと電力会社の切替をしたいと思っていたのであるが、なかなか進まなかったのは東京電力に対して抗議の1円不払い運動を続けてきたことが大きかった。しかし、この度社員に謝罪まではいかなくても、少なくとも一度は家庭に出向かせていろいろなことを説明させるということも達成できたので、一段落というように判断した。そこで早急に新電力会社の検討を進めてみた。
 皆さん、判断のいろいろな基準・こだわりがあるかとは思うが、私は早期から3つを基準に考えてきた。それは、少なくとも直接原発に関連していない会社であること、スマートメーターへの交換を強制しないこと、対応がまともな会社であることである。それに安くなればさらに良しというスタンス。
 以前は、東京ガスが第一候補だったのであるが、当初私の問合せにはスマートメーターが必須でないと言っていたのに、他の人の話だとそうでもないこと、関西電力との提携が何かカチンときたこと、必ずしも安くないこと等々から他を考えてみた。
 次の候補はHTBエナジー(H.I.S電気)である。ここは環境負荷の高くないエネルギーへの取り組みにも積極的であるし、私もたまに利用する旅行会社の系列。電気使用量が多くない家庭でも5%安くなることをうたっていて、問い合わせに対してもスマートメーターの使用には関与しないとしている。気になることはというと、旅行会社のほうの売り上げが少し落ちていること、1年未満の利用は解約金がかかることくらいか。
 HTBでもおそらく良かったのであるが、実は、結局選んだのは、このところ宣伝に熱心なLOOOPでんきである。ここは、案内によると「東日本大震災の被災地に太陽光発電を設置するボランティア活動から生まれた会社で、自然エネルギーがベースである」としているが、まだ大きくはなく、70%以上を他から調達しているのが現状であるが、将来性に期待したことと、電気料金の考え方が気に入ったことがある。つまりここは基本料金がいっさいなしの単価計算で、使用量の多寡にかかわらず安くなるのである。と言うより自分の家庭が節約すればするほど安くなるのが気に入ったのである。また問い合わせには、スマートメーターの設置には関与しませんと明言。こちら側も当たり前だが、スマートメーターの利点である情報は求めないと伝えた。
 LOOOPでんきは、問い合わせは電話でできるが、申し込みはWEBのみ、支払いはクレジットカードのみと制限はあるが、やめても解約手数料はかからない。また、東京電力管内では、東京電力と電気のトラブル駆けつけサービスを提携していて、スマートメーターを設置している家庭では、見える化サービスを行っている、らしい。

LOOOPでんきのウェブサイトより

契約4カ月たってもアナログのまま
 契約までの経緯であるが、電話でスマートメーターに関与しないことを確認し、ただ契約したら再び電話でこちらに問い合わせしてほしいと言われたので、WEBで申し込んだ後で、すぐに電話。そのときの担当者からは、場合によっては東京電力から連絡が来ることもありますよ、と言われたが、でもそれは私と検針をしているところとの関係だから、などとやりとりして、行く末を待つ。1か月後くらいの検針日を境に無事、切り替え終了。今すでに4か月くらいの推移であるが、東京電力から特に一度の連絡もなく、もちろんアナログメーターのまま、まったく不自由なく新会社から供給を受けている。
 私だけの特殊事情かもしれないことを念のため書いておく。うちはマンションであるが、内廊下タイプのマンションで、各家庭の電力計器はマンション屋内にある。そこから直接電波を飛ばす方法はとれないだろうかと。ただ、詳しい事情は聞けていないのだが、マンション内には少なくとも2件は私と違う新電力会社に切り替えている家庭があり、そこはあまり説明もなくスマートメーターに替えられているという。あとの事情は、前に書いたが、私が東京電力にずっと抗議をしていた家庭だということは電力会社は知っているであろうこと、またメーターの箱の周辺には、電磁波問題市民研究会の「スマートメーターはイヤ」ステッカーをはがせるシールに印刷して、さらに「検針以外で許可を得ずに共用部分に入るべからず」の文言もべたべたと貼っている。
 それぞれの会社は、言う人・聞く人によって対応が異なることもあり得るし、その問い合わせた時期によって料金、その他条件が異なることもある。あきらめずに何度も確認してみることが大切である。当初はクーリングオフもできるはずである。
 また、新電力会社の比較サイトなどでは、スマートメーターの設置が必須と書いてあっても、オリジナルの会社のサイトでは必須と書いてないところもあるので、自ら確認することが必要である。


Copyright(c)電磁波問題市民研究会 All Rights Reserved.