リニア災害 大鹿村からの報告

 3月3日(日)18時より20時30分まで、リニア中央新幹線の神奈川県駅予定地近くのJR横浜線橋本駅北口にて、リニア新幹線を考える相模原連絡会主催で「リニア災害 長野・大鹿村からの報告」を約30名の参加で開催しました。大鹿村からの報告は、村民の前島久美さんにお願いしました。前島さんには、2018年3月にも相模原市緑区(旧藤野町)で話していただきましたが、私はその時の企画にも関わっていたので、この1年間、どういう風に大鹿村が変わったのかを確認する機会となりました。
 新たな動きとしては、本坑についてはまだ掘削はできていないが、作業用トンネル坑口については、現在の2か所に加えて2019年度に新たに1か所増える。運用されている残土置き場については、確認できたところで3か所とのこと。この3月から村内を通るリニア関連のダンプ車両は月平均314台となり、砕石関係で元々月100台のダンプが通っているので、併せて月平均414台となる。2018年夏にできた道の駅からも良く見える村の大西グラウンドは、残土を利用して盛り土をしているという言い訳で、実質残土置き場となっていて現在使えない。などなど。

実質的に残土置き場になっている大西グラウンド=提供・前島久美さん)

「早く、安く」がJRのモットー
 注目すべき情報としては、2017年12月15日に起きた、リニア関連工事が原因で大鹿村に通ずる県道の道路斜面が大規模崩落した事故に関連して、JR東海は「地質がもろかったから」と言い訳をしていましたが、その後の情報公開などで、施工業者は崩落前にクラックが入っていることを発見していたことが分かったそうです。本来ならばこの地質では掘削機を使わないと駄目だが、工事費用を安くあげるために発破を、しかも通常の2倍使っていたことも判明しています。
 前島さんは、「ともかくJR東海は、『早く! 安く!』をモットーに工事を進めている」ことを強調していました。このような事故はこれからも起こる可能性は多いにあり得るし、そうなる前に早くリニア中央新幹線建設を断念させなければなりません。

「27年度開通」は既に破綻
 その後の質疑応答で、「神奈川県駅は2027年3月31日完成となっているが、通常1年以上かかる試運転を参入すると、どうしたって2027年度中にリニアが開通するということはあり得ない。このことを指摘するとJR東海は『いや、完成したところから試運転を開始しますから』と言うのだが、全線開通してからでないと試運転はできるはずがない。つまり、向こうのスケジュールは既に破綻している。このことを各地から指摘すべきではないか」との発言があり、なるほどと思いました。
 この他、神奈川県駅予定地周辺の最新の動きや、鳥屋地区のトラスト運動の現状についても報告があり、その後の交流会も交えて有意義な時間を過ごすことができました。

 この集会とは関係がないのですが、相模原市内のリニア関連工事について報告があります。会報104号で「リニア 非常口建設予定地の相模原市牧馬を訪ねる」と題して紹介させて頂いた件に関してですが、非常口建設予定地は牧馬ではなく、そこから少し東にずれた元採石場となったとの報告を地区住民の方から頂きました。危惧された生活破壊についてはなくなったので、ほっとしているとのことでした。【渡邊幸之助】

 

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする