薄い鉛板を張った部屋に避難します
三重県津市のAさんからの相談です。重度のES(電磁波過敏症)で75歳の高齢者です。大工さんに依頼して薄い鉛で覆われた部屋をつくってもらい、症状が重くなるとそこに避難しています。料金は30万円かかりました。その部屋にいると症状は緩和します。ただ欠点は「光がなく真っ暗」なことです。【大久保貞利】
開閉所が近くにあり頭痛に悩む
静岡県の天竜川沿いに中部電力の「開閉所」があります。開閉所から70mの距離にある学校に勤めている職員のBさんからの相談です。今年4月にこの学校へ転勤してから頭痛に悩まされています。勤務先から離れると頭痛がなくなります。開閉所とは発電所や変電所からの高圧送電線からの電気を需要に応じて、スイッチを止めたり、開いたりして電力を調節し電力安定化を確保する施設です。変電所のような変圧器はありませんが、高圧送電線を扱うので例えばスイッチを切るとアーク放電現象が起こります。アーク放電とは高熱や光を伴う放電現象です。
事務局に開閉所に伴う被害相談が来たのは初めてで、私(事務局長)も驚いています。しかし転勤してから症状が出たこと、勤務先を離れると症状が緩和されることからして開閉所が健康問題と無縁とは思えません。
所属長に転勤を希望していますが、所属長は「前例がない」「被害を証明する診断書でもなけれれば」転勤は無理だと受け付けません。【大久保】
岐阜県で期限があるのにスマートメーターを勧めてくる
岐阜県のCさんはアナログメーターのままで、期限は2025年まであります。それなのに中部電力はスマートメーターに替えるように勧めてきます。挙句の果てに「期限が切れてスマートメーターにしないと電気を止める」とまで言ってきました。Cさんは「電気を止めるなんて脅迫ですよ」と言うと「かまいませんよ、営業所の考えですから」と居直ったそうです。そこで「その人のフルネームと役職名を聞いてください」「電気を止めるというのが営業所の方針だというのなら文書でその旨出させなさい」とアドバイスしました。そしてもし文書が来たら電磁波研として対応します、と勇気づけました。まったくとんでもない中電の営業所です。スマートメーターを強制する法律はありません。【大久保】
カメラの量販店で働いていてESに
都内に住むDさんはカメラ量販店で働いていました。お店は蛍光灯による過度の照明、数多く設置された無線LAN、モバイル機器を使った接客販売形態など電磁波に覆われた場所です。Dさんは、倦怠感、目の痛み、息苦しさ、味覚の鈍化、不眠症、思考力低下、集中力低下等の症状が数年前から出ていましたが、はじめは原因がわかりませんでした。今年4月からスマートフォンや無線LANと症状が連動していることに気づき、体力が大きなダメージを受ける前に退職しました。
低周波では充電中のスマホや冷蔵庫などの生活家電及び蛍光灯の電界と接触したときに発症します。高周波では、無線LANや通信しているスマホなど通信機器の近くで発症します。ほかにもタブレット注文の飲食店、混雑している通勤電車、イベント会場、ターミナル駅で発症します。
対策として、仕事の退職、スマホの解約、等々様々な電磁波環境の改善をする一方、免疫力や代謝機能の強化、きちんとした食事、きちんとした睡眠、きちんとした運動、ストレスの回避、等に心がけています。運動としてサイクリングをしています。【大久保】