歩きながらの携帯電話操作はやめてほしい!

 この会報は電磁波に関連することを中心に紹介していますが今回は携帯電話の電磁波ではない問題を考えてみたいと思います。
 最近急速に普及しているのが、iPhoneをはじめとしたスマートフォンです。スマートフォンは電話付きのコンピューターといっていいくらい、多機能な端末です。画面が大きく、さらに技術革新で画面も見やすくなっています。それゆえに画面を見入ってしまう人も多くいます。
 椅子に座っていたり、立ち止まったりしてスマートフォンを操作するのはよいのですが、問題は歩きながらスマートフォンなどの携帯電話を操作することです。今や東京をはじめとした都会では、歩きながら携帯電話を操作している光景は、日常の風景の一部のようになっています。
 操作している本人は前を見ている「つもり」で危険は回避できると考えているのでしょう。しかし、危険なケースが非常に多くあります。仮にぶつかっても「ゴメンナサイ」ですむとでも考えているのでしょうか。ぶつけられた側は非常に不愉快です。

ホームでの携帯電話操作に注意を促す
 また、歩きながら操作することは人にぶつかるぐらいならよいのですが、(もちろんよくないのですが)車にぶつかったり、駅のホームから転落したりすることもあるのです。事実、携帯電話を操作しながら事故に遭い亡くなる人も増えています。鉄道駅のホームから転落したりすることもあるのです。事実、携帯電話を操作しながら事故に遭い亡くなる人も増えています。鉄道各社も歩行中の携帯電話操作について注意を促す告知をしています。
 ひどいケースは携帯電話を見ながら自転車に乗っている人です。最悪なのが、画面を見ながら、夜、無灯火で右側を走る自転車です。これは自殺行為に等しいともいえます。批判を恐れずに言うと、自分の身の回りには危険がないと思い込んでいる「平和ボケ」の象徴的な光景だと思います。  女子高生が携帯電話を操作しながら無灯火で自転車で女性に衝突し、その女性に障害が残った事故がありました。その賠償額は5,000万円になったのです。お金も大変なのですが、女性の障害の方が大きな問題です。
 アメリカのイリノイ州では歩行中の携帯電話を規制するような話もありました。  日本人はマナーを重んじる傾向があります。法律で規制されましたが、歩きタバコは非常に少なくなりましたし、電車内で携帯電話で通話している人もほとんどいなくなりました。(通話はしなくても、携帯電話からは電磁波が出ていて、問題は解決していません)
 この会報を読んでいる方にも携帯電話を使っている人が多いと思いますし、そんな方々に言う必要はないと思いますが、歩きながら携帯電話の画面を見る行為はやめてほしいと思います。法律で規制される前に1人ひとりが自覚を持って、歩きながら携帯電話を操作する行動がなくなるよう心から願っています。【鮎川哲也】

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