スマートメーター 健康被害、火災、住民の抵抗… 米国、豪州のニュースから

 フリーライターの鶴田由紀さんが、スマートメーターについての米国(アメリカ)、豪州(オーストラリア)のニュース動画に日本語字幕をつけて、ユーチューブにアップしてくださいました。その概要をご紹介いたします。パソコンとインターネットを使える方は、ぜひ動画をご覧ください。

(1)2010年2月22日
米 CBS
 米国カリフォルニア州で、スマートメーター取り付け後に電気代が何倍にもなったという苦情が続出した。$80から$329に跳ね上がった人も。取材に対して電力会社は1件の取り付けミスを認めたものの、それ以外は「メーターは正常。問題ない」と述べた。

(2)2012年3月14日
豪 A CURRENT AFFAIR
 スマートメーターが爆発したり発火して火事になるケースがある。会社は「爆発などを起こしたメーターはごく一部であり、メーターには問題がなく、何者かによる破壊工作だ」と主張している。
 従来のメーターをスマートメーターへ交換させないために、メーターを箱の中に入れてカギをかけたりする行動が広がった。
 電磁波過敏症の診断書を持つ夫婦は、スマートメーターが設置された自宅から逃げ、4カ月以上キャンピングカーで寝ている。

(3)2012年3月14日
豪 Today Tonight
 スマートメーターが爆発したり発火して火事になるケースがある。送電会社は「故意に破壊されたか、高圧電流の流入によるもの」と主張している。
 豪州内ではビクトリア州でスマートメーター設置が義務化され100万台が設置されたのに対し、ニューサウスウェールズ州は任意設置で60万台が設置され、クイーンズランド州では導入の予定がない。ビクトリア州では設置料$100や使用料$80を拒否している人もいる。
 電磁波で頭痛を訴える人もいる。米国ではロビー団体が47市郡でメーター設置の取りやめを求めている。すべてを撤去した地域もある。

(4)2013年1月24日
豪 A CURRENT AFFAIR
 年金暮らしのビクトリア州の元看護師は、スマートメーターについて設置費用負担や、監視国家化の心配から「どうして今までのメーターではだめなのか」と訴える。
 地域にスマートメーターが導入されて以来、メーターに近づくと頭痛、動悸、吐き気などの症状が出る男性は、買い物や友人に会う以外は家に閉じこもっている。
 ニューサウスウェールズ州のエネルギー大臣は「ビクトリア州での失敗を教訓に、我が州ではスマートメーター義務化は絶対にしない」と断言した。
 ビクトリア州でスマートメーター反対運動を立ち上げた女性は「スマートメーターの電波はハッキングしやすい周波数で、私の家の状況、いつ出かけているかなどが、だれにでも分かってしまうのではと心配」と訴える。

(5)2013年2月19日
米 CBS
 不整脈、頭痛、めまいなどの症状をスマートメーターが設置された家の住民が訴えている。
 消費者がスマートメーターからの電波に曝される頻度はエネルギー会社が決める。会社は4~6時間ごとに電波を送信していると説明しているが、市民団体が測定したところ、メーターは1分間に4~6回送信していた。会社の広報は「状況によって変わってくるので…。わが社が立ち会った調査ではないので何とも言えない」と述べた。【会報編集担当】

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