スマートメーターなど電子メーターが最大約7倍の誤測定 オランダの研究者が論文

 電力計を従来型からスマートメーターに交換したら、電気料金が急に上がったという苦情が、海外を中心に出ています。実際はどうなのか、トゥウェンテ大学(オランダ)のフランク・レフェリンク(Frank Leferink)教授がアムステルダム応用科学大学と共同で調査し、スマートメーターを含む電子式メーターで不正確なものが少なくともオランダの75万の家庭に設置されていると推定する論文を、今年(2017年)3月、科学誌「IEEE EMC Magazine」に発表しました。
 この論文の題名は「Static Energy Meter Errors Caused by Conducted Electromagnetic Interference」で、訳すると「伝導電磁妨害による静的電力メーターの誤差」となると思います。円盤が回っている従来型メーターではない、電子メーターを「静的メーター」とも言います。スマートメーターは電子メーターの一種です。
 トゥウェンテ大学のプレスリリースによると、レフェリンク教授らは、9種類の電子メーターに電球、ヒーター、LED電球、調光器などの機器を接続して、実際の消費量とメーターの測定値を比較しました。測定は実験室で行いましたが、平均的な家庭と同等の条件としたとのことです。
 その結果、9種類のうち5種類が消費された実際の電力量よりもはるかに高い値を示し、設定によっては582%も高く示すことがありました。逆に、2種類は、消費された実際の電力量よりも30%低い値を示しました。省エネタイプの電球とLED電球を組み合わせた調光器が接続されていたとき、不正確の程度が最大になりました。
 これらの電子メーターはいずれもオランダの法的基準を満たしています。しかし、使用が増えているエネルギー効率の良いスイッチングデバイス(半導体)で生じる電気の不規則な波形に対して、メーターが十分な余裕を持って設計されていないために正確に測定できない、と研究チームは指摘しています。【網代太郎】

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